第七十四話 ページ29
やってしまった、と思い書類を拾うためしゃがむ。
すると頭上から声がした。
？？「嗚呼、これは失礼。お嬢さん(マドモアゼル)。」
「いえ…お気になさらず。私の方こそ余所見をしていたので…すみません。」
一度立ち上がり、頭を下げる。顔をあげると、そこには金髪の長身の男性が立っていた。顔立ちから見て、恐らく外国人だ。
「(まさかあのヘリの…)」
？？「私の顔に何かついているかね？」
まだ地面に散らばる書類を一瞥する男性。私は「いえ…何も」と返し、再び小さく頭を下げた。
そして書類に手を伸ばす。男性はフッと笑い、書類を一枚拾い、私に差し出した。
お礼を云ってそれを受けとると、彼は探偵社に背を向ける。そして片手をあげた。
？？「失礼するよ、探偵社の従業員(エンプロイイー)。」
「え…」
何故私が…男性は赤髪の少女ともう一人の男性を連れて、ヘリへと乗った。
最後の一枚を拾い上げ、風を巻き上げるヘリを見上げる。
「(彼も有名な文豪なのでしょうか…ということは、重要人物…？)」
外国人の男性で有名な文豪…エドガー・アラン・ポーさんとかでしょうか？どのみち軽々と話をしてよかったのだろうか。
そう思い、なびく髪を押さえる。あまりに風が強いため、小声で「止まれ」と呟いた。
するとそのせいなのか、風は徐々にゆっくりと止んだ。
＊＊＊
？？「_________……彼女が月影A、か。」
？？「よかったんですか？あたしの異能で閉じ込めておかなくて。」
？？「彼処では目立ってしまう。またの機会を狙うさ。」
金髪の悪魔が笑う。そんな事に気づくことも、私は出来なかった。
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夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました！質問に答えて下さりありがとうございます！更新頑張って下さい楽しみにしてます！ (2018年4月25日 23時) (
レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます！今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか？ (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます！私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです！とても面白かったです！ (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グロリアス
| 作成日時：2017年12月28日 21時
