第四十六話 ページ1
樋「_________……芥川先輩!ちょっと待ってください!」
コツコツと薄暗い裏路地を歩く二人の男女。
男性の方は苦しそうに咳をし、女性を睨んだ。
芥「あまり騒ぐな、樋口…体に響く。」
樋「すっ、すみません…」
芥「それで、なんだ。」
立ち止まり、芥川は金髪の女性、樋口をじろりと見る。彼女はグッと声を抑え、喋り出した。
樋「よ、よかったんですか?あと少しで人虎も捕らえられたのに…」
芥「太宰さんでは歯がたたない。それにあの赤い髪の女…」
樋「あ、嗚呼…あの奇妙な女…事前に調べた情報ではあんな奴、居なかった筈なんですが…
どうしますか。調べま…」
芥「とても美しい女性だった。」
……
…………
………………
樋「……は、」
芥川は真顔で顎に手をあて、さらりと普通に、平然にそんな言葉を溢す。
そんな彼の言葉を理解するのに時間がかかった樋口は目を丸くさせ、「はい!?」と声をあげる。
芥「煩いぞ、樋口…」
樋「すっ、すみません!じゃ、じゃなくて…せ、先輩?今なんと…」
芥「?美しい、と云っただけだ。あの髪は染めているのだろうか…いや、しかし目は…」
ぶつぶつと独り言を呟く彼に、樋口は顔を青ざめさせ、わなわなと震えた。声も思うように出てこない。
そんな彼女に芥川が止めの一言。
芥「太宰さん以外にここまで興味を惹かれたのは初めてだ。」
樋「んな…」
思わずクラッとよろけ、倒れそうになる。
そして何か決したように、前のめりに芥川に話しかけた。
樋「芥川先輩!」
芥「だからなんだ。そう何度も呼ばれずとも…」
樋「あのAと呼ばれていた女、この私が責任を持って調べさせて頂きます!」
芥「ふむ、Aと云うのか、あの女は。」
樋「(いっ、要らんことを教えてしまった…!)」
そう云った芥川は再び歩き始める。それを樋口は慌てた様子でついていく。
そして芥川は、誰にも聞こえない程度にぼそりと呟いた。
芥「_________……これは首領に報告しなければいけないな。」
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夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました!質問に答えて下さりありがとうございます!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます!今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です! (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか? (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます!私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです!とても面白かったです! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2017年12月28日 21時