第百十二話 ページ30
_________……断末魔が響いたと同時に、天地が逆さまになった。
地面が抉れ、何かが飛び出してきたのだ。
「(あれは…)」
樹木だ。木が石竜子のような顔を形成し、襲いかかってきたのだ。
「…!」
炭「Aさんっ!!」
近くにいた炭治郎さんの事を押し、避けさせる。しかし上を見上げると私が木に捕らわれてしまった。
「っく…」
体が圧迫される。不味い、潰される。
そして私はそれよりも恐ろしい事に気づいた。
??「弱き者をいたぶる鬼畜。」
「(鬼の気配が、)」
??「不快、不愉快、極まれり。」
「(変わっ、)」
憎「極悪人共めが。」
子供だ。子供の鬼だ。しかし先程の四体の鬼が見当たらない。
炭「(六体目…!!)」
憎「何ぞ?貴様、儂のすることに何か不満でもあるのか。
のう、悪人、共めら。」
ミチミチと血管が音を、悲鳴をあげている。しかしそれは圧迫からなのか、それとも別のものからなのか。
私は不意にも口を開いてしまった。
「……悪人?何故?」
鬼は私の方に目線だけを向け「弱き者をいたぶるからよ」と吐き捨てた。
憎「先程貴様らは手のひらに乗るような小さく弱き者を斬ろうとした。何という極悪非道。
これはもう鬼畜の所業だ。」
「私達が鬼畜と言うのなら、何百人もその弱き者を殺してきた貴方達はどうなるのです。」
不思議と言葉が出てくる。そうだ、以前、ずっと昔。似たような事を言われたのだ。
誰の、台詞、でしたっけ。
「…っ!」
憎「稀血のようだから"残して"おくつもりだったが、頭は潰しておくべきだったようじゃのう。」
私を捕まえていた木がどんどん締まる。骨が折れる。思わず目を細めた。
炭「やめろーっ!!」
炭治郎さん達の事を遮るように回りの石竜子が動き、地面を抉った。轟音が響き、地震に似た振動が起きる。
体が圧迫された事により酸素が一時的に遮断され、私は意識を失った。
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こはね - 童磨とも絡んでほしいです! (2021年10月11日 11時) (レス) @page47 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 六時の虹さん» コメントありがとうございます。夢主は鱗滝さんや煉獄さんから羽織を勧められていますが彼女はそれを断っています。本人曰く刀を振るう時の邪魔になるからだそうです。それでも気にはなっているそうですよ(^^* (2020年12月8日 19時) (レス) id: 8407797314 (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 貴方の作品の更新が毎日とても楽しみです!質問ですが、夢主ちゃんは羽織を着ていますか?もし着ていたら、どんな羽織かも教えていただけると嬉しいです。 (2020年12月4日 18時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました!リクエストなんですけど、無限城にいきなり鳴女の能力で連れ去られて無惨さんと童磨と猗窩座と仲良くなる夢主ちゃんが見たいです!更新頑張ってください楽しみにしています! (2020年6月29日 0時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
ヱリカ - グロリアスさん» ありがとうございます!!!更新楽しみにしていますね!!! (2020年5月27日 15時) (レス) id: 04f7f8009d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2019年12月6日 23時