【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ弐

第五十四話 ページ9

し「_________……うん、傷も十分癒えましたね。」









早朝。あれから約一ヶ月近くたってから、煉獄さんの鴉が私に任務を伝えに来てくれたのだ。


なので今日でこの蝶屋敷を出ることになる。









約一ヶ月。四六時中、全集中の呼吸を試みた。


寝る時はあの三人に見張って貰ったり、人一倍大きい瓢箪を呼吸で割ったり、栗花落さんと薬湯のかけあいをしたり……









し「にしてもいいんですか？こんなに早く。彼らも一緒じゃなくていいんですか？」


「ええ。またすぐに会えると思いますし…それから胡蝶さん。」


し「はい？」








「出会った時から色々とお世話になりました。今日までありがとうございました。」









彼女に頭を下げる。すると胡蝶さんは一瞬ぽかんとした顔をする。そしていつものように微笑んだ。








し「いえいえ。お見送りは出来ませんけど、どうぞ気をつけて下さい。…あ、そうだ。」


「？」





し「無茶はしないで下さいね？今回みたいになったらたまりませんから。」









その台詞にぐうの音も出ない。「そうですね…気をつけます」と言った。









し「約束ですよ。」


「ええ。胡蝶さんもお仕事頑張って下さい。」









彼女はニコッと笑って「はい」と答えたのだった。









そして私は煉獄さんに指定された場所へと向かった。

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