【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ弐

第七十六話 ページ31

「_________……困ります、下ろしてください。」









しかし彼はそんな言葉を聞き入れず、そのまま歩いて行こうとする。





ア「カッ、カナヲ！！」


カ「…！」









すると誰かの手が触れる。視線を落とすと、栗花落さんが私達二人の手を握り、離すまいとしていた。









ア「カナヲ…」


宇「地味に引っ張るんじゃねぇよ、お前は先刻指令がきてるだろうが。」




カ「……」


宇「何とか言えっての！！地味な奴だな！！」









怒鳴られても彼女は手を離さないよう必死に握っている。




すると三人の子達が涙を流しながら「とっ、突撃ー！！」と叫び男性に飛びかかった。









宇「ちょっ…てめーら！！いい加減にしやがれ！！」




炭「女の子に何してるんだ！！手を放せ！！」









……
…………
……………









炭「(いや…群がられている？捕まっ…どっちだ？)」



き「人さらいです〜っ助けてくださぁい！」









その台詞に状況を理解した炭治郎さん。頭突きを食らわせようとするが…







宇「愚か者。」









あっさり避けられてしまう。しかも神崎さんと私の事を抱えながら屋根の上へと容易く登ったのだ。









宇「俺は"元忍"の宇髄天元様だぞ。その界隈では派手に名を馳せた男。てめェの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか。」









そう言って、炭治郎さんを睨んだ。

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