【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ弐

第六十九話 ページ24

猗「_________……この素晴らしい剣技も失われていくのだ杏寿郎、A！悲しくはないのか！！」






煉「誰もがそうだ人間なら！！俺も、Aも、そこの少年も！いつかは死ぬ！！」









「だがその為にただ毎日を生きているのではない！」と叫ぶ煉獄さん。先程から技を連発し過ぎている。







…彼に視線を向け続けていたせいで、鬼が目の前に迫っている事にさえ気づかなかった。









煉「…！A！！」





「かっ…！」









体が飛ぶ。列車に激突し、骨が軋む。そのまま込み上げてくるものを押さえられず、吐血した。









「ゲホッゲホッ…！」





猗「嗚呼、嗚呼。何て可哀想で愚かなんだ。肋骨が折れ、肺も傷ついている。


このままでは死んでしまうぞ？何故そんなにも鬼になることも拒む。」









「…私は、」と唇を薄く開き言葉を紡ぐ。しかし彼に聞こえているのかは分からない。







ただ次の台詞だけは、はっきりと答えた。









「私は鬼にはなりません。朝に怯え、人を喰らい続ける者にはなりたくない。」









その言葉に、一気に鬼から冷気が漂う。そして何かをボソッと呟いた瞬間、拳を掲げ、飛びかかってきた。









「！」




煉「(炎の呼吸、伍ノ型。炎虎！！)」









動けない私を助けたのは、血塗れの羽織りを着た煉獄さん。




…血塗れなのは羽織りだけではなく、身体中だったのだが。

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