検索窓
今日:23 hit、昨日:2 hit、合計:660,582 hit

第五十六話 ページ11

「(_________……弱りましたねぇ…)」









煉獄さんが姿を消してから数分。広い剣道場には私と二匹の鴉。


特にすることもなく、部屋に大きく掲げられた額の中に書かれている"心得"の内容を読んでいた。









??「あの…すみません。」


「?」









煉獄さん、とは違う声。幼い。後ろを振り向けば髪をひとつに纏めた少年の姿。それこそ煉獄さんの姿にそっくりだ。









千「Aさん…ですよね?初めまして、煉獄杏寿郎の弟の千寿郎と申します。」



「…嗚呼、初めまして。月影と申します。お見知りおきを。」





千「兄から話は伺っています。少し時間がかかるみたいですし、これ、良ければ。」









そう言ってお盆に乗ったお茶と小さなお菓子を掲げた。お茶菓子は桜の形をしている。









「……」


千「…あ、若しかして甘いの苦手でした…?」




「いえ、寧ろ好きです。」









即答すれば彼は安心したように「良かった」と朗らかに笑った。









***


千「_________……Aさんは兄上の継子なんですか?」









剣道場の縁側に座り、そんな事を聞かれお茶を吹き出しそうになる。コホンッ、と小さく咳き込んだ。









千「だ、大丈夫ですか?」




「ええ…その、継子になれとは言われているんですが…私にはあまりにも実力不足ですから。


……それになった所で…」



千「……?」









最後の台詞を小さく呟く。多分聞こえてはいないだろう。









「(嗚呼、私では期待に答えられない。)」

第五十七話→←第五十五話


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (588 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2065人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , トリップ , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こはね - 今日から俺はのも見てみたい、です! (2021年10月11日 9時) (レス) @page30 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 更新ありがとうございます!何度読んでも面白い作品ですね!! (2019年11月17日 10時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - つるぎさん» コメントありがとうございます!そういって貰えると嬉しいです!更新頑張ります! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 鬼舞辻無惨さん» コメントありがとうございます!ってまさか無惨様…!?あ、ありがとうございます…! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 最初から読ませてもらいました。とても面白かったです!!ナンバカのほうも宜しくお願いします!!楽しみにしてますね! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:グロリアス | 作成日時:2019年9月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。