第七十九話 ページ34
女「_________……月子ちゃん。少しいいかしら?」
一人の遊女の化粧をしていた頃。襖から顔を覗かせた女性がヒラヒラと手を振り、此方に来るよう促していた。
因みに月子、というのは私が咄嗟に名字から取った名前である。
「はい、どうしました?」
女「鯉夏姐さんの所に荷物運んで頂戴。そっちが終わってからで構わないけど…」
「いえ、丁度終わったので大丈夫ですよ。失礼します。」
遊女から少しばかり身を引き、畳に手をついて頭をさげる。
彼女は優しく微笑んで「頑張ってね」と言ってくれた。
「_________……鯉夏さん、失礼します。…はて、」
子「あ、月ちゃんだ。」
部屋には鯉夏さんと私の化粧落としを手伝ってくれた二人。それから炭治郎さん…ではなく炭子さんがいた。
既に部屋の奥には多くの荷物が積んである。全て鯉夏さんへの贈り物だ。
鯉「荷物を運んでくれたのね、ありがとう。」
「いえいえ。此処に置いておきますね。」
二人の子供は此方に寄ってきて私の両腕に抱きつく。すると鯉夏さんは何かの紙の包みを広げた。
鯉「貴女と炭ちゃんにお菓子をあげようね。こっそり食べるのよ。」
「嗚呼、そんな…ありがとうございます。」
二人が私も欲しいとねだっている間、不意に炭治郎さんが私に耳打ちをした。
炭「宇髄さんの奥さんの須磨さんの事を知ってるらしくて…どうや足抜けしたらしいんですけど…」
「ふむ…鬼にとっても都合がいいですし、須磨さんは捕まってもいない…」
炭「と、言うことは…」
______どこかに、上弦の鬼がいる可能性がある。
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こはね - 今日から俺はのも見てみたい、です! (2021年10月11日 9時) (レス) @page30 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 更新ありがとうございます!何度読んでも面白い作品ですね!! (2019年11月17日 10時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - つるぎさん» コメントありがとうございます!そういって貰えると嬉しいです!更新頑張ります! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 鬼舞辻無惨さん» コメントありがとうございます!ってまさか無惨様…!?あ、ありがとうございます…! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 最初から読ませてもらいました。とても面白かったです!!ナンバカのほうも宜しくお願いします!!楽しみにしてますね! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2019年9月4日 20時