【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。

第三十五話 ページ39

「_________……何ですって？」









ビキッと血管が浮かぶ。そしてゆっくりと眉間に皺を寄せた。









累「そのままの意味だよ。…うん、君はきっと白が似合う。だから僕の姉さんになって。」





「……」









黙りこんだ私の顔を覗きこんで彼は「大丈夫」と微笑んだ。









累「絆を繋ぐから。恐怖の絆だよ。逆らうとどうなるか教えてあげるだけ。」




「お断りします。…それは家族ではありません。」









その話にはっきりと答えた。すると彼から冷気が放たれる。明らかに怒っているのが分かった。









「家族なんて反吐が出ます。」









その瞬間、お腹らへんに巻き付いた糸がきつく絞められた。糸が食い込む。肉が抉られそうだ。









…駄目だ、怒りに身を任せては相手の思う壺だ。深呼吸をし、相手を見つめる。









「貴方の目的は理解しました。…しかし、私では貴方の欲しいものは与えられない。」




累「……そう、残念。」









彼はゆっくりと私から離れる。すると私の体がグンッと更に高くあげられた。


何だ、と思っていると彼の顔がゆっくりと不機嫌そうな顔に変わる。






何かを感じたのだろうか、後ろを振り向いた。







累「…また人間の匂い…君は暫くここで待ってて。



……終わったら、嫌って程体に教え込んであげる。」









「その後で鬼にすれば問題ないでしょ」と呟いて彼は森の中へと消えていってしまった。キリッ…と糸が耳の近くで鳴る。





弱りましたね…あまり激しく動けば四肢がもげてしまいますし…









？？「チュンチュン！」




「…？」









……雀？

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