第三十四話 ページ38
「_________え、」
彼の首が回った。例えるなら何かの蓋を回して、それを開けるように。クルリと、回った。
隊「かっ…」
少しばかり痙攣し、そのまま彼は動かなくなった。
そして今度は四肢がバラバラに飛び散る。鮮血が飛び交い、私の頬にもついた。
??「何してるの?」
「!」
声のした方を見る。すると次の瞬間には上下が逆転していた。
「っ…!」
気づいた時には糸によって逆さまに吊り上げられていた。肌に食い込み、全身から血を流す。
すると先程の声の主が私に近づいてきた。
??「この匂い…正体はお前だったんだね。」
それは白髪の青年だった。赤い…刺青だろうか、顔に丸い模様がある。
「……貴方は…」
累「僕の名前は累。…お前は稀血?とっても甘い匂いがする。」
頬をするりと撫でられる。そして首から流れた血が逆さになった私の唇に滴り落ちた。
累と名乗った少年はじっとそれを見つめ、顔を近づけてきた。
「ん…!」
そしてそれを彼は舐めた。唇に冷たい舌が触れる。
そして血を舐めとった後、少しだけ顔を離した。しかしそれでも鼻先が触れそうだが。
累「…僕ね、ずっと昔"家族"が今よりも多かったんだ。」
「(家族…?)」
累「でも少なくなっちゃった。一人の姉さんは勝手に逃げようとするし…だからね、殺したんだ。」
にんまり怪しくと笑う。…一体、何の話をしているんだろうか。家族、姉さん。そして"殺した"。
話の主旨が全く見えない。
累「ホントは人間なんて生かしていく必要ないし、ましてや稀血なら食らって力を増幅させた方がいい。
…だけど僕は力をよりも"家族"が欲しい。」
「……つまり、どういう事でしょう?遠回しでは意味がないでしょうに。」
その言い方が気にくわなかったのか糸に力がこもり、出血が増す。思わず顔を歪めた。
累「じゃあ、単刀直入に言う。」
累「_________僕の家族になって。」
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マグカップ - 鱗滝さん、たぶん一人称、儂,だと思います。間違ってたらすみません。 (2021年12月30日 20時) (レス) @page17 id: 9e13789d7f (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 蒼さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです…!更新遅いんですけど頑張りますね! (2020年3月8日 19時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 夢主ちゃんの性格が好みで、とっても面白いです!更新楽しみにしています! (2020年3月1日 8時) (レス) id: 4aef03d028 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» コメントありがとうございます!愈史郎君可愛いですよね(^^*)これからも応援よろしくお願いします! (2019年12月9日 22時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - グロリアスさん» キャぁーっっ!大正コソコソ噂話ダワッッ!! (2019年12月7日 23時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2019年8月6日 15時