第一話 ページ3
「_________……」
目を覚ます。しかし不思議な事に私は立っていた。
しかも階段の上で。
「…？此処は……」
空はもう暗く、三日月が浮かび上がっている。
此処は…森？いや、高さ的に山だ。周りは藤の花に囲まれており、上は階段が続くばかりで頂上がまだ見えない。
それは下を見ても同じだった。
「(…夢でも見ているんでしょうか。)」
私は取り合えず何を持っているか確認する。リュックはある。片手には煙管。
そしてもう片手には私の愛用する刀、"藪椿"が握られていた。
「何故家にある筈の刀が…」と思いつつも、上を見上げる。麓なら誰か居るかもしれない。
再び風になびいてきた藤の花。それを掌に乗せる。
そしてまた煙管に使うだろうとハンカチに包み、ポケットへと入れた。
＊＊＊
「(_________……此処が頂上、ですかね。)」
私が想像していたよりも人が多く居る。大体二十人前後だろうか。しかし何故か殆どの人達が険しい顔立ちをしている。
取り合えず近くに居る金髪の少年に声をかける事にした。
「あの、もし…」
？？「無理無理無理無理…絶対死ぬ。死ぬ死ぬ死ぬ…」
彼は何やらぶつぶつと呟いている。それに頬は煤こけており、精神的にも肉体的にも弱っているのがよく分かった。
「大丈夫ですか？」
？？「ぎゃあっ！？い、いいいいきなり声かけてくんな、よ…」
「…？」
ピシリと動きが止まる。そしてボンッと音がたち、顔を赤くした。
？？「な、なん、ななな何でしょうか…！？」
「あの、少しお聞きしたい事があったのですが…ちょっと失礼。」
？？「うえっ！？」
彼の頬についた汚れを落とす。そして目元を親指で撫でた。
「……寝不足に加え、栄養も不足していますね。」
？？「え…っ？え？」
「これ、良ければどうぞ。」
リュックから栄養バーを取りだし、渡す。彼は不思議な顔をしながらも「ど、どうも…？」と受け取った。
？？「(すんげぇ美人…！！こんな人が鬼殺隊に…！？御近づきになりたい…！)
と言うか死ぬ前に結婚したい！！」
「……はい？」
「と言う訳で結婚して下さい！！」と頭を下げる彼に思わず首をかしげた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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マグカップ - 鱗滝さん、たぶん一人称、儂，だと思います。間違ってたらすみません。 (2021年12月30日 20時) (
レス) @page17 id: 9e13789d7f (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 蒼さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえるととても嬉しいです…！更新遅いんですけど頑張りますね！ (2020年3月8日 19時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 夢主ちゃんの性格が好みで、とっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2020年3月1日 8時) (レス) id: 4aef03d028 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» コメントありがとうございます！愈史郎君可愛いですよね(^^*)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年12月9日 22時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - グロリアスさん» キャぁーっっ！大正コソコソ噂話ﾀﾞﾜｯｯ!! (2019年12月7日 23時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グロリアス
| 作成日時：2019年8月6日 15時
