【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。

第二十二話 ページ26

？？「_________……頼むよぉ、結婚してくれよぉ！！」







炭「うわー…何、あれ…」



「あれは…善逸さん？」









三つ編みをした少女に抱きつき、結婚してくれと泣き叫んでいるのは善逸さんだった。




すると今度は雀が焦ったように炭治郎さんの方に飛び付いてくる。そして何かを訴えかけていた。







私は善逸さんに近づき、声をかけた。









「善逸さん、彼女が困っていますよ。」




善「はっ！その声はAさん！？えっ、幻！？幻覚！？」




「(意味は同じような…)いえ、幻ではないんですが…」









おさげの少女は私の後ろにサッと隠れ、青ざめた表情で「た、助けて下さい！」と言う。









「この人は私の知り合いなんです。すみません、ご迷惑をおかけしましたね。どうぞ、安心してお帰り下さい。」









くるり彼女に振り向き頭を下げる。少女も私と同じように頭を下げ、道を駆けていった。









善「Aさん、酷いですよ！最終選別終わったら一緒に帰ろうと思ったのに気づいたら居なくなっちゃってるし…俺、心配したんですよ！！


と言うわけで結婚して下さい！！」




「いや、結婚は…」




炭「おい、Aさんが困ってるだろ！そして雀も困ってる！！」









グイッと善逸さんの襟元を引っ張る炭治郎さん。そんな彼は炭治郎さんを睨んだ。









善「何だよ、俺はAさんと結婚するの！！邪魔するな！！」




炭「結婚って…」




善「その顔やめて！？虚しくなるだろうが！！」






「ですから落ち着いて下さい。」









二人の間に割って入る。「ソイツが俺を苛める！！」と言い、泣きながら善逸さんは抱きついてきた。









「何故そうも噛みつくのです。いけませんよ、むやみやたらに他者を困らせては。」




炭「そうだぞ！雀も困ってる！！」






善「ねぇ、だから雀もって何！？」

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