ブルーサファイア 【ブルーロック】

◎烏追加 ページ7

◯勉強を教えてみた

『＿＿＿＿＿だから、y＝12なの。OK?』

「ほーん。ありがとなー、助かったわ」

『心が籠もってない……』


コイツは頭が悪い訳ないやろがい。

多分、基本的には教える側に回るか分かってるけど分からないフリしてにやついてるんだと思う。

でもマジで分からないヤツは渋々聞いてくる。


『……烏ってもしかして……勉強苦手?』

「はぁ!?んな訳ないやん!!」


苦手じゃないし分からない問題なんてあんまりないけど、分からないフリしすぎてAに苦手か聞かれる烏旅人はいると思う。





◯バ先まで迎えに来てもらってみた


「おいA、さっさと帰らんと間に合わんで。見たいテレビあったんやろ?」

『あ、そうだった! すみません先輩、失礼します!』


バ先に来たついでに一緒に帰ろうとしたら、男性の先輩店員と話してるAを見てモヤッッッッとしてほしい。

Aの腰に手を回し彼氏だとアピールした上で、先輩店員に向かって舌を出す男だコイツは。

オーバーキルだってばよ。


『ごめんね、暇だった?』

「……いや、別に」


暇より嫉妬心と独占欲の方が大きくて、急に歯切れが悪くなる。

隠してるだけでまぁまぁ重い人だったら良いなと思うのですがいかがですか。


『てか、あの番組って明日の夜じゃなかったっけ?』

「今日やったらどうすんねん?」

『確かに……。よし旅人、早く帰ろう!』

「(単純……)」


因みに、もしAが


『テレビは録画してあるから大丈夫! もうちょっと待ってて』


と言ったら烏はこっそり拗ねます。


『何か拗ねてる……?』

「はぁん?????どこをどう見たら拗ねるっちゅー発想になんねん」

『めっちゃ拗ねてるじゃん……ごめんて』





◯『彼氏に浮気された』と愚痴ってみた


『浮気された……最ッッッッッ悪……』

「せやから言うたやんけ。アイツは辞めとけって、散々」


ピン、と軽くデコピンするも抵抗する気力がないA。

いつもみたいに言い返してくるかと思いきやそんなことはなかったので、ちょっと戸惑ってると良い。


「……はぁ…………ほら、コレやるわ」

『……飴……?』


ポケットから葡萄飴を出して不器用に慰めてくれると思う。

この人は煽りが上手で慰めが下手だよ烏旅人という人間は。


「せやからさっさと元気出せボケ、お前が暗いと調子狂うねん」


浮気男は裏でしっかりシメるが、告白とかはしない。

漬け込むのは嫌だとかは建前で、単純に日和っただけとかだったら嬉しい。

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