違います居候です。 その2 【ブルーロック】

23.引く ページ4

SIDE：A

「……ただ、規定によりサッカーの場を失い日本に帰ってきたということは、我々はキミが
　国内リーグでプレーする姿を観られるのかな?」

「死んでも嫌っすね」

『……(焦)』

「はぁ、冴(あの子)はもう……良くも悪くも通常運転ね……」

『通常運転……!!?』


嘘でしょ!?まだ絵心さんの方がマシな言い方すると思うんだけど……!!?


「こんな国でサッカーするぐらいならドイツの大学生とやってたほうがまだマシっすね」

『……このすごい自信って、一体どっから来るんですかね 』

「私が聞きたいくらいよ……。もう、マスコミに嫌われるしマネージャーさんも困らせるってのにあの子……」


ほら、ジャーナリストさんも“やりづれぇ〜”って顔しちゃってるじゃん!!!

もうちょっと良い顔しようぜ糸師冴!!!


……とまぁ、聞いてて冷や汗が止まらない取材が終わった。


「ちょっともう困るよ糸師ちゃん! マスコミに嫌われちゃうよー」

「どーでもいいよこんな国。パスポート切れたから戻ってきただけだし」

「たしかにそうだけど……」


……なんか、うん……。

なんか、あのジャーナリストさんが不憫に思えてきた……。

そうこうしているうちに、五百崎さんはこのあとも東京で用事がいくつか残っているらしく、
荷物を抱え、小走りでホテルのロビーへと向かって行った。

それを見送ると、糸師冴はこっちに目線を向けて聞いた。


「……で、お前は?」

『ハイッ!?』

「ハイッ!?じゃねぇよ。お前は、このあとどうすんだって聞いてんだ」

『え、えぇと……知り合いと合流して……帰宅予定……です……』

「そうかよ」


な、何だったん!?それだけのためにこんな威圧したの!!?
※威圧はしてない。真顔だっただけ

てか、地味に似てましたね声真似←


「＿＿＿＿＿なんかこのホテル、人多くね?」


「あー……今日はイベントホールで記者会見があるみたい」

『あ、アンリさん』


頑張れー……!!草葉の陰()から応援してるよー!!


「……何、知り合い?」

『エッ!!?えぇまぁ、あの女性とは……』


ビビッター!!急に話しかけられるもんだから……話しかけるなら話しかけるって声かけてほしいよ←


「てか、何の会見だよ」

「ちょっと待ってね、えっと……


『ブルーロック』


　……え?」


マネージャーさんの言葉を遮り、笑って言う。


『青い監獄(ブルーロック)ですよ、日本の至宝(糸師冴)さん』


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