義兄から託された想い (ページ15)

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第13話約束を笑顔でページ15

『珀鉛病…』

「珀鉛病は白い町の不治の病、それ故にロシナンテはその子供の為にオペオペの実を奪ったとしか考えられん！」

『それは本当の事なんですか？』

「私が知っている限りこれは本当の事だ」

ロシーはどこまで優しい人だったんだろう

『センゴクさんに嘘をついてまで助けた子が海賊なんて、皮肉な運命ですね』

助けられた命なら、争いとは無縁な人として生きて欲しかった

それでも、それがその子の決めた人生ならば私は尚更その子のもとに行こう

『私はトラファルガー・ローに伝える事があるんです。なので、私は今この時を持って海軍を退職します！センゴクさん、長い間お世話になりました。貴方に昔、救っていただいた命を私は無駄にしません。兄さん…ロシーの分まで私は私の人生を生きます！本当にありがとうございました!!』

深々と頭を下げる

センゴクさんに救われた命

ロシーから貰った人の温かさ

二人は私にたくさんのモノを与えてくれた

それを思い出すとポタポタと涙が溢れる

「A、全て終わったら…１回家に帰っておいで」

センゴクさんは震えるような声で言った

だから私は頭を上げて笑顔で

『はい！必ず、全て終わったら家に帰ります!!』

約束を2人でした