第二十六章 ページ29
極道*
ふぅ、と煙草の煙を吐き出す。
テラスは人が少なく現場からも遠いため、俺が高梨を殴ったという話はすぐに流れてこないようだった。
場違いな行為をしたのは分かっている。
組の親睦を深めるためのパーティで、次期頭である俺が人を殴るなど。
高梨が組の頭でなく脳筋な構成員どまりの男であっても、俺はあいつの所属する組にいわば喧嘩を売ったことになるのだから。
「……くそっ」
自分のやった行為に後悔はないが、場所が悪い。
かっ、と頭に血がのぼって、考えるよりも手が先に動いた。
喧嘩っ早い性格では無かった筈なのに、あいつのことになるとどうしてもムキに成ってしまう。
それに、Aは高梨よりも先に俺を心配してくれたというのに、俺は誤魔化した様な謝り方しか出来なかった。
何をやってるんだ俺は……。
「ぴろりん」
ポケットのスマホがそれこそ場違いな着信音を鳴らした。
「そういう気分ではないんだがな」と思いながらメールの宛先を見ると、Aの名前。
無意識にも過剰に身体が反応し、何があったのかとメールを開いた。
「葵さん。
俺、ちょっと酔っちゃって。
危ないから、今日は泊まっていきなさいって椿さんのお父さんが。
だから今日お世話になってきます」
「……マジかよ」
メールの文面を見て、眉を顰める。
椿の父親だったら「何もしない」とは言っていたけれど、怖いものは怖い。
だが、Aが泊まると意思表明をしてきた上に、俺がさっきやらかした件もある。
あいつまで俺の失態をあいつに被らせたくない、というのも勿論ある。
暫く唸ってから文字を打ちこみ、またしばらく考えてからメールを送信した。
「……今からあいつらに謝りに行って、その後一人で寝んのかよ……。
……虚しいな」
溜め息交じりに煙草の煙を吐き出した。
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空弥(プロフ) - 木の実☆（このみ☆）さん» 椿お嬢様あああああ(便乗)彼女はホントはいい子ですはい……。ありがとうございます！三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (
レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - アカツキ@鞠さん» ありがとん(ﾊｧﾄ)((某は三弾書いたでb (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - シェエラさん» ありがとうございます！ウルウルしてくださったんですか!？ほわあああ、嬉しい……。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - メロン大好き星人さん» ありがとうございます！私としても、書いてて面白い回でした。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます！こんな作品を楽しみにしてくださるなんて……、嬉しい限りです。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空弥 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/karaichi2422/
作成日時：2018年9月24日 15時
