クレイジーでスイートな【おそ松さん】 (ページ1)

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「お兄ちゃんから離れちゃダメでしょ？ねぇ？」

にっこり微笑みながらこういうのは長男、松野おそ松。

こいつはヤバイ、私がどこにいても見つけに来る。

何処からかふらっと現れて、目の前にいる奴を今にも殺してしまいそうな勢いでにらむ。

「ノンノーン、Honey？他の男にはDon’t touchだ、……いいな？」

同じく私の肩に優雅に手を置き、満面の笑みを向けてくるのは次男、松野カラ松。

最後のところ、目が笑ってないよ、ねぇ。

こうは言ってるけど、最近は男子だけじゃ無くて女子にまで手を出しそうになってる。

「もう、ダメでしょ。僕を怒らせてさ、お仕置きが欲しいの？」

氷のような凍てつく視線を向けてくるのは三男、松野チョロ松。

ドルオタの皮を被って、私の怖いところをついてくる。

「僕がいなきゃだめだよね」っていう束縛ほど苦しいものはない。

まぁ、このクレイジーなまでに愛情表現してくるこいつらの中で何故生きてられるかって言うと。

「ちょっと……、Aをそんな風に扱ったら可哀想でしょ、ゲス共が」

対次男用のプロ四男、松野一松。

小さい頃から私にべったりで、次男がああなってからは何やかんやで助けてくれる。

有り難いんだけど、何気なくセクハラ始めようとするのやめようね。

「あはっ、Aちゃん大丈夫だよ！！兄さんたち、バットで殴ったら多分大丈夫！！」

対長男用のプロ五男、松野十四松。

その思い切りのいいスウィングで、いつも長男ぶっ飛ばしてくれるから助かる。

バットないときは速攻で卍固めしてくれるし甘やかしてくれるし、何この天使。

「Aちゃん、新作のスイーツ、すたばぁに入ったって！あの3馬鹿兄共に捕まらないうち食べにいこ？」

対三男用のプロ末弟、松野トド松。

スマホを使ったネット作戦で、常識人になりたい三男を脅す手口は有効。

腹黒いけど私にはかなり優しくしてくれるから問題ない。

まぁ、そんなこんなで、私はどうにか生きてます。