24、少年 ページ24
そう思ってクロに問いかけようとした時。
「如月雪、城田真昼、一緒に来て。オールオブラブが貴方達を呼んでいる」
突然、小さな可愛らしい女の子2人が私達の前に現れてこんな事を言ってきた。
…待って、どうして私の名前を知っているの？
それがまず疑問に思った私。
オールオブラブと言ったこの子達。
想像するに、クロが言っていた助けてくれたサーヴァンプなんだろう。
何となくそう思って私は真昼を見た。
『真昼…』
「俺の名前と…何で雪の事まで知ってるんだ！？」
彼の意見も聞きたくて真昼を見れば、彼も同じ所で同じ風に驚いていた。
だって…私の苗字は知らない人が多いというのに。
大抵の人は、私の事を城田雪と呼ぶ。
当たり前だ、私と真昼は姉弟の関係で…一応あるのだから。
だけど、本当に少数の人達しか知らないこと。
私の事情を知ってる幼馴染みの桜哉や勿論伯父さん、真昼は私の苗字を知っているのだ。
けど…その人達以外で私の苗字を知っているのは不思議であった。
それに、どうも引っ掛かって私は2人の女の子を見ていた。
『あの…貴方達は一体──』
そして、どうしても確実な信用がまだ出来なかった私は2人に問いかけようと少し彼女達に歩み寄った。
その時。
「待て」
『……？』
女の子達に近づく私の腕を、誰かが掴んだのだ。
しかも、聞き慣れない声。
驚きながらも声の方を見れば、そこには1人、少年がいた。
『…こんにちは』
「貴様が如月雪か。よくあいつが貴様について話していた。来い」
見事に挨拶を無視された私は、何だか口調が少し偉そうな少年にそのまま腕を引かれた。
それには流石に真昼も慌てて着いてきて、考える暇もなく私は少年に車に乗れと言われほぼ強引に乗せられたのだった。
だけどその後、私はこの少年が何者なのかすぐ理解することとなる。
『えっと…初めまして…』
「ああ」
『雪です…』
「知っている」
『さっきまで…ちょっと大変な事が起きていて今皆疲れてるんですが…』
「そうか」
『……………』
………………。
…………………。
.
続かない！
見事なる話の続かなさに、むしろ感動してきた私。
すると、流石に哀れに思ったらしい真昼がその少年に話しかけてくれた。
「えっと…君は？」
そう質問してくれた真昼。
すると、少年は相変わらずの態度のまま口を開いた。
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怜衣(プロフ) - 連投失礼いたします。17話まででべルキアが椿のことを「椿」と言っていることが気になりました。以降は直されているみたいなので、ご報告だけしておきました！ (2017年4月26日 18時) (
レス) id: f61c514b96 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - 初めまして！読ませてもらっているのですが、少し気になることがありまして...。べルキアの椿の呼び方は、つばきゅんではないでしょうか？ (2017年4月26日 18時) (レス) id: f61c514b96 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ユイさん» ユイさんへ♪お返事遅れてすいません！いつも見てくださりありがとうございます！頑張ります！ (2016年9月6日 21時) (レス) id: b0ed99a4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - いつも見てます。これからも頑張ってください!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 20080c7ffa (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 主夫LOVEさん» 主夫LOVEさんへ♪ほんとですか！嬉しいですありがとうございます！ (2016年9月4日 0時) (レス) id: b0ed99a4e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2016年8月18日 22時
