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アラ「……理由はそれだけではないでしょう？
さっさと話しなさい。ワタシも忙しいんです。」
『……、』
アラスターの奴…、完全に怒ってるな。
まぁ仕方ねぇけど…、
爪を見ながら興味無いように振る舞われ、流石の俺もちょっと傷付く。
だが言わねぇと……、決めたことだ。
『……ルシファー様の所にいた。』
アラ「…………は？」
ルシファー様の名を出せばアラスターはピタリと動きを止め、普段よりも低い声で俺を睨む。
周りに漂う邪悪な雰囲気…、普通の悪魔なら気絶する程の迫力だ。
『数日間、ルシファー様の所で修行してた。
シャッツィ達も今はルシファー様の屋敷に預けてる。』
アラ「……修行？」
『俺が天使の血の匂いで暴走したの知ってるだろ？
明日のエクスターミネーションで影響しないように、それを克服しなきゃならなかった。
お前等を襲う可能性もあったから…。』
アラ「そんなことの為にあの男の元に行ったんです？」
『これはルシファー様じゃなきゃなんとか出来ないって思った。
あの人も元天使だし、荒れてた頃の俺を諫めたのもルシファー様だ。
何かしら知ってると思ってあの人を頼った。
俺の中にいる《怪物》の飼い慣らし方を教わる為に。』
アラ「…《怪物》？」
『…アラスター…、俺は、普通の罪人じゃない。
もっと……、こう、何つったらいいか……、本当に化け物らしいんだ。』
アラ「《狼男》のことでしょう？」
『違う…。』
アラ「では何です？」
『………俺は……、《フェンリル》だ。』
アラ「………、」
『神話に出てくるデカい狼の怪物……。
それが俺の元の魂なんだよ。』
アラ「………元の魂、ということは……、貴方は人間ではない？」
『あぁ、いや、ん〜……、そこが曖昧だな。
元はフェンリルで……、殺されて…、魂が繋がれてたけど何故かその魂が逃げて…、何千年もかけて人間として生まれ変わったみてぇな…。』
アラ「とても複雑だということはわかりました。
つまりAの中には、神話に登場する《フェンリル》の名残があってその影響で天使達の血の匂いで暴走してしまう……。
だからルシファーにそれを抑える方法を学んだ…、ということで合ってますか？」
『あぁ、合ってる。
お前スゲェな。今の話でそこまで理解出来んだな。』
アラ「余計な部分を省けばそれなりにわかりますよ。」
『余計な部分言うな。』
俺にとっちゃあ大事なんだよ。
そう言うと、アラスターは小さく笑った。
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ミカン酢(プロフ) - ほわぁぁぁあ遂にｯｯｯｯ…遂にｯｯｯｯ…（泣）1番見たかった展開きてもう感涙ですｯｯｯｯ (3月31日 1時) (
レス) @page46 id: 33398c6647 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - リュートが見てみたいです！無理でしたらすみません(＞人＜;) ミヤビさんの🚹🦌毎日楽しみにして読んでます！長文失礼いたしました！ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストでもし可能でしたら本編のほうでアダムが殺されて泣き叫ぶリュートに対して嫌味と意地悪な気持ちをこめて心にもないことを言い放つ攻め主をみてみたいです！そしてそんな攻め主に対して悲しみと憎しみと言い返せない悔しさを見せる→ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - うちのこきゃわさん» うちのこきゃわ様、コメントありがとうございます！彼はある意味良い仕事をしていたようで笑、今頃弄ばれてることでしょう (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - カモノハシさん» カモノハシ様、コメントありがとうございます！男主が推しであることやケニーに対して感情移入してくださりありがとうございます！カモノハシ様の鋏が汚れずに済んで良かったです笑 (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2024年3月15日 12時
