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馬鹿にしたように嘲り笑うルシファー様だが、俺はそれでも引き下がらない。
『綺麗事でもいい。
心からアイツ等が……、ホテルの連中が大事なんだ。
俺はもうこれ以上、大事な人達を失いたくない。』
ルシ「………、」
『だからお願いします…。
俺はもっと強くなりたい…。
シャッツィ達も、アラスター達も守れるくらいに…！』
ルシ「……………はぁ〜…、君がこうなると頑固なのも相変わらずだ。」
『！！……じゃあ！！』
ルシ「だがこれは君にとってかなりキツいものになるぞ？」
『そんなのわかってる！
今から早速始めさせてくれ！』
ルシ「そう慌てるな。
まず特訓を始めるには………、君の腹を空かせてからでないとな。」
『え？』
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──ポタ………、ポタ………、
『──ッ、…フーッ！ヴゥーッ…、』
暗い部屋に浮かび上がる綺羅びやかな金色の液体…。
ぽたりと垂れていく液体から漂う甘美な匂い…。
腹の奥から手が出る程に体がその液体を欲し、口から止め処無く唾液が落ちていく。
俺が特訓を始めてからどのくらい経ったのかわからねぇ…。
屋敷の地下に連れて行かれ、真っ暗闇の中で突然手枷と口輪を付けられ跪くようにされた。
暗がりに浮かび上がるルシファー様の赤い目が俺を見下ろし、そしてツー…と伝い始める液体。
ふわりと薫る何とも言えねぇ匂いで頭がクラクラする…、
またあの時と同じような感覚に陥りそうになるが、そこをグッと堪えた。
ルシ「君は自分自身を克服しなければいけない。
今表に現れそうになってる"ソイツ"を……、上手いこと飼い馴らせ。」
淡々と話すルシファー様の言葉さえ耳に入りづらくなる。
そうして俺の特訓が始まった。
肉体を強化するわけでもなく、ただただルシファー様の腕から流れる血を……、歯を食い縛りながら眺め続けた。
『ヴゥ〜ッ…！ヴ〜ッ…！』
ルシ「………飲まず喰わずの３日か…、
そろそろ次の段階に行ってみよう。」
ルシファー様が何かを言うと、口輪の金具が外される。
今右隣にある腕に噛み付けば、欲しくて堪らなかった血が味わえる……、
今……、隣にっ……！
『ゔぐっ…、ぅ、っ、』
ルシ「ほぅ？目の前に御馳走があるにも関わらず堪えたか。
それならもう１段階ハードルを上げるとしよう！」
──ガッ！
『ムガッ！！』
ルシ「────飲みなさい。」
無理矢理口を開けられ、金色の血が舌の上に落ちた。
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ミカン酢(プロフ) - ほわぁぁぁあ遂にｯｯｯｯ…遂にｯｯｯｯ…（泣）1番見たかった展開きてもう感涙ですｯｯｯｯ (3月31日 1時) (
レス) @page46 id: 33398c6647 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - リュートが見てみたいです！無理でしたらすみません(＞人＜;) ミヤビさんの🚹🦌毎日楽しみにして読んでます！長文失礼いたしました！ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストでもし可能でしたら本編のほうでアダムが殺されて泣き叫ぶリュートに対して嫌味と意地悪な気持ちをこめて心にもないことを言い放つ攻め主をみてみたいです！そしてそんな攻め主に対して悲しみと憎しみと言い返せない悔しさを見せる→ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - うちのこきゃわさん» うちのこきゃわ様、コメントありがとうございます！彼はある意味良い仕事をしていたようで笑、今頃弄ばれてることでしょう (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - カモノハシさん» カモノハシ様、コメントありがとうございます！男主が推しであることやケニーに対して感情移入してくださりありがとうございます！カモノハシ様の鋏が汚れずに済んで良かったです笑 (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2024年3月15日 12時
