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『アル、此処座っていいぞ。』
アラ「ビビ？」
膝に乗るアラスターを軽く抱き上げて、俺が座っていたソファに降ろす。
そしてシャッツィ達を呼び、点呼をとった。
『シャッツィ、フェーヤ、サディ、ルーシー、ジャック…。
よし、皆いるな。じゃあ行くぞ。』
エン「え、A何処行くんだ？」
『ちょっとな。』
エン「……まさか逃げるつもり？」
『………、』
卿「…え、そうなんですか？」
『………俺が守れる範囲は限られてる。悪いな。』
エン「はぁ？！ちょっと待てよA───…！」
──バタンッ…、
エンジェルが俺を引き留めようとする前にホテルのドアを閉じ、すぐにその場から離れる。
隣を歩くシャッツィ達が不安気に見上げてくるが、『心配すんな。』と優しく声をかけた。
さっきアイツ等に言ったように、俺の守れる範囲は限られてる。
だから最小限に……、安全な所に愛犬達を預けるんだ。
そしてその行き先には、俺にとっても一番の難関と言える試練も待ち受けてる筈。
今のでアイツ等の中の俺の印象はかなり下がっただろうが…、仕方ねぇ。
アダムに対抗するには…、こうするしかねぇんだ。
『………ルシファー様。ご無沙汰してます。』
ルシ「………待ってたよ、A。」
俺が向かった先は、ルシファー様がいる屋敷。
まぁ、城みたいなものだ。
門の前で俺を鋭く見据える視線に自然と背筋がピンと張る。
見た目に似つかわしく無い物々しい雰囲気で、きっと聴聞会の事を聞いたんだろうと想像がつく。
俺はルシファー様に深く、頭を下げた。
『シャッツィ達を此処で匿ってほしい……。』
ルシ「………要件は、それだけじゃないだろう？」
『………。』
やはり見透かされている。
俺は拳を握り、更に深く頭を下げた。
『──俺を……、鍛え直してほしい…！』
ルシ「………。」
時間が止まったかのような静けさ。
額から流れる汗が鼻先へと伝い、ポタリと地面に落ちて跡を残す。
ルシファー様からの返答があるまで……、いや、「Yes」と答えてくれるまでこの頭は上げないつもりだ。
『……っ、』
ルシ「………君は随分と変わったね。昔とは大違いだ。」
『………大切なものが増えました。ソイツ等を守りたい。』
ルシ「それは君にとってどんな利益になるものなんだ？」
『利益なんかいらねぇ。俺はただ……、友達を守りたいだけなんだ。』
ルシ「綺麗事を…、罪人が利益も無しに友達を守る？
まるで絵空事だな！」
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ミカン酢(プロフ) - ほわぁぁぁあ遂にｯｯｯｯ…遂にｯｯｯｯ…（泣）1番見たかった展開きてもう感涙ですｯｯｯｯ (3月31日 1時) (
レス) @page46 id: 33398c6647 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - リュートが見てみたいです！無理でしたらすみません(＞人＜;) ミヤビさんの🚹🦌毎日楽しみにして読んでます！長文失礼いたしました！ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストでもし可能でしたら本編のほうでアダムが殺されて泣き叫ぶリュートに対して嫌味と意地悪な気持ちをこめて心にもないことを言い放つ攻め主をみてみたいです！そしてそんな攻め主に対して悲しみと憎しみと言い返せない悔しさを見せる→ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - うちのこきゃわさん» うちのこきゃわ様、コメントありがとうございます！彼はある意味良い仕事をしていたようで笑、今頃弄ばれてることでしょう (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - カモノハシさん» カモノハシ様、コメントありがとうございます！男主が推しであることやケニーに対して感情移入してくださりありがとうございます！カモノハシ様の鋏が汚れずに済んで良かったです笑 (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2024年3月15日 12時
