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『────……、』
──ブチッ…、グチャ、グチャ…、
「いてぇ……、いてぇょ……、」
あぁ、まだ生きてるんだ…。
俺はケニーの四肢を切断し、奴から契約書を奪い取った。
暖炉に焚べた火の中に投げ入れて、パチパチと鳴る薪の音を聞きながら冷静に思った。
だってケニーの奴……、シャッツィに内臓喰われてるのに喋ってるんだ。
シャッツィはさっきのでエネルギーを使ったのか相当お腹が空いていたらしく、一生懸命ケニーの肉を頬張ってる。
「い……ぇ──…………、」
『…………やっと死んだ。』
人が死ぬ瞬間て、こうなるんだ…。
瞳から光が消えて瞳孔が開く瞬間を目の当たりにした。
ケニーが死んで、もう１人も死んだ。
此処には長居できない。
『シャッツィ…、行こ。』
俺は満足そうにするシャッツィを呼んで、凶器のガバメントと斧を持って急いで家から出た。
幸い周りには人影がなく、取り敢えず近くの森の中へと走る。
施設に帰りたい…、でも、こんな血だらけの姿は見せられない…。
爺ちゃんが言っていた。
森の中で迷子にならないようにするには、太陽を正面にしてひたすら真っすぐ歩きなさいって。
だから言われたとおりに太陽を正面に、ひたすら歩き続けた。
するとシャッツィが何かに気付いて走り出す。
後を追い掛けると、透き通った水が流れる川があった。
俺は此処で汚れを落とそうと服を脱ぐ。
シャッツィも喉が渇いたのかガブガブ飲んでいた。
一頻り体を綺麗にして新しい服を着る。
何も考えず持ってきたけど、正解だった。
『シャッツィ……、お前どうやって来たんだ？』
『匂いを辿ったのか？』
『凄く助かったよ。ありがとう。』
『まるで絵本の愛犬みたいだった。』
『お前は僕の自慢の相棒だ。』
『なぁシャッツィ…、僕達……、人殺しになっちゃったな。』
『不思議と冷静なのって、アイツ等だったからかな？』
『施設には帰れなくなっちゃうかな？』
『爺ちゃん達……、僕のこと嫌いになるかな？』
川辺に座りながらシャッツィを抱き締めて独り言を呟き続ける。
シャッツィが人間の言葉を話すわけ無いのに、ただ動揺を隠すためにずっと喋り続けた。
そして緊張が解けてきたのか、次第に眠くなって……、知らないうちにシャッツィと一緒に寝てしまっていた。
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ミカン酢(プロフ) - ほわぁぁぁあ遂にｯｯｯｯ…遂にｯｯｯｯ…（泣）1番見たかった展開きてもう感涙ですｯｯｯｯ (3月31日 1時) (
レス) @page46 id: 33398c6647 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - リュートが見てみたいです！無理でしたらすみません(＞人＜;) ミヤビさんの🚹🦌毎日楽しみにして読んでます！長文失礼いたしました！ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストでもし可能でしたら本編のほうでアダムが殺されて泣き叫ぶリュートに対して嫌味と意地悪な気持ちをこめて心にもないことを言い放つ攻め主をみてみたいです！そしてそんな攻め主に対して悲しみと憎しみと言い返せない悔しさを見せる→ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - うちのこきゃわさん» うちのこきゃわ様、コメントありがとうございます！彼はある意味良い仕事をしていたようで笑、今頃弄ばれてることでしょう (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - カモノハシさん» カモノハシ様、コメントありがとうございます！男主が推しであることやケニーに対して感情移入してくださりありがとうございます！カモノハシ様の鋏が汚れずに済んで良かったです笑 (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2024年3月15日 12時
