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『サインはした！だから爺ちゃんと婆ちゃんをこれ以上苦しめるな！！』
「ん〜？」
「！？、…その紙は！！」
「Aっ！どうしてアナタがそれを…？！」
『……ごめん。この前２人の話聞いてたんだ。
爺ちゃん達が悲しむのを見たくなくて……、勝手に部屋に入って……、盗んだ。』
「！！……なんてことを！！」
「アナタ…っ、ちゃんと中を見てサインしたの？！
どういうことかわかってるの？！」
『わかってる！！僕の体一つで皆を守れるなら、どうってことない！！
これで皆腹いっぱい食える！！好きな物も買ってやれる！！
そうなんだろ？！ケニーさん！！』
「………、」
ケニーは無言のまま契約書を手に取り、俺のサインを確認した。
そしてその後、気持ち悪いくらいに口角を上げて大笑いする。
「HAHAHAHAHAHA！！ダメじゃないかブリーダムさん！！
子供の手の届くところにこぉ〜んな大事な物を放置しちゃあ！！！」
「っ、」
「てなわけで、これで成立♪
明日迎えに来るからな、A♪」
『……、』
「待っておくれケニーさん！！
それは子供が勝手に書いたものだ！！無効にしてくれ！！」
「ダメェ〜♪
ちゃ〜んと正式な契約書にサインされてるんだから、同意と見做されるのが当たり前だろぉ〜？
まっ！本人も働く気満々だしいいじゃないか！」
「お願いします！！そこをどうにか…！！」
「そんなに頭下げられてもねぇ〜？
俺も暇じゃないから、今日は良い回答も得られたし帰るとするよ！
じゃあね〜A〜♪」
『……、』
契約書を丸めて懐にしまったケニーはニヒルに嗤いながら応接室を出て行った。
少しすると外でシャッツィの吠える声がする。
暫くの沈黙の後、爺ちゃんが俺の肩を掴んで手を振りかざす。
──バシンッ！
『っ…、』
「ロ、ロジャー…、何を…！」
初めて叩かれた。
痛む頬を抑えて爺ちゃんを見上げると、スカイブルーの瞳が揺らいで皺だらけの肌に涙が伝っていた。
「馬鹿者っ…！お前はなんてことをっ…！
どうしてなんだ！Aっ！」
『…じぃ…ちゃん…、』
「ゔぅっ…っ、すまない、こんなことになってしまって…！
お前はっ！本当は幸せになるべきなのに…、私達の為にっ…！」
『……いいんだよ。爺ちゃん。
僕は皆が大好きだ。そんな皆を守れるなら、何だってする。
爺ちゃん達は僕を愛してくれた。
だから今度は僕が恩返しするんだ。』
そう伝えると、婆ちゃんも涙を流してその場に崩れ落ちた。
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ミカン酢(プロフ) - ほわぁぁぁあ遂にｯｯｯｯ…遂にｯｯｯｯ…（泣）1番見たかった展開きてもう感涙ですｯｯｯｯ (3月31日 1時) (
レス) @page46 id: 33398c6647 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - リュートが見てみたいです！無理でしたらすみません(＞人＜;) ミヤビさんの🚹🦌毎日楽しみにして読んでます！長文失礼いたしました！ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
redapple(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストでもし可能でしたら本編のほうでアダムが殺されて泣き叫ぶリュートに対して嫌味と意地悪な気持ちをこめて心にもないことを言い放つ攻め主をみてみたいです！そしてそんな攻め主に対して悲しみと憎しみと言い返せない悔しさを見せる→ (3月29日 22時) (レス) id: eb8f244850 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - うちのこきゃわさん» うちのこきゃわ様、コメントありがとうございます！彼はある意味良い仕事をしていたようで笑、今頃弄ばれてることでしょう (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - カモノハシさん» カモノハシ様、コメントありがとうございます！男主が推しであることやケニーに対して感情移入してくださりありがとうございます！カモノハシ様の鋏が汚れずに済んで良かったです笑 (3月23日 0時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2024年3月15日 12時
