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僅かに口を開けた瞬間を狙い、即座に素麺を咥えさせた。
もう口に入れば出せないだろう。
だが、モグモグと咀嚼していくAの顔がみるみる渋くなっていく。
死柄木「…………何、その顔。」
『…………かたい。』
死柄木「は？」
『ぐちゅぐちゅしてる……。』
死柄木「何それ結局どっちなの。」
『うぅ……どっちも〜……、』
半ベソかきながら遠回しに不味いと言われた。
何でだよ、と思いながら素麺を食べてみる。
…………………………………まっっっっず！
何だこれ！堅いしグチャグチャだしよくわかんねぇ！
同じタイミングで鍋に入れたのに、何が原因なんだ？
『弔お兄ちゃん、お鍋が沸騰する前に素麺入れてた。』
死柄木「え、それだけ？」
『うん。』
死柄木「マジかよ。」
たったそれだけでこんなに不味くなんの？
やっぱ料理とか向いてないわ…。
食う気にならないから捨てるか。
三角コーナーに素麺を捨てようとすると、Aが慌てて止めに入ってくる。勿体無いんだと。
『僕が茹でます。』
死柄木「じゃあこれいらないじゃん。」
『僕が食べます！』
死柄木「えっ……やめとけって、腹壊すぞ。」
『勿体無いです！』
鍋に水を入れて沸かし始めたAは、暫くして沸騰したお湯に素麺を入れて軽く箸で回す。
１分ちょいでザルに開けて冷水で冷やした素麺を俺に差し出してきた。
俺が作ったのより美味そう。
だが、Aにこんな不味いものを食わすわけにはいかない。
聞いても引かないだろうと思い、半分こにしようと提案してお互いの麺を半分に分けた。
死柄木「無理して食うなよ。」
『はい。』
ソファに座って音を立てないよう素麺を啜る。
何本か堅いのが混ざってあまり美味いとは言えないが、さっきのよりは遥かにマシだ。
『………えへへ、』
死柄木「ん？何だよ急に笑って…。」
『弔お兄ちゃんと内緒が出来ちゃいました。
先生にも秘密です！』
死柄木「…………あっそ。」
何が嬉しいのか、俺にはさっぱりだけど……
まぁ、これも別に悪くはない……か、
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AFO「見てごらん黒霧。Aと弔があんなに仲良しになってるよ。」
黒霧「そうですね。」
AFO「何だか我が子の成長を目の当たりにしてるようだ。
嬉しいような、寂しいような…何とも複雑だね。」
黒霧「……………後でお昼の買い出ししなきゃ。」
結局、その日のお昼ご飯はお好み焼きだった。
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ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、リクエスト承りました。完成まで少々お時間いただきますので暫くお待ち下さい。 (2022年3月3日 23時) (
レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、コメントありがとうございます。リクエスト大丈夫ですので、お気軽にコメントください。 (2022年3月3日 15時) (レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - ヒロさん» ヒロ様。リクエストありがとうございます。完成まで暫くお待ち下さい。 (2022年2月7日 1時) (レス) id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - リクエストです。時間があったらショタ夢主が熱出したみたいなの出来ますか？ (2022年2月3日 18時) (レス) id: 8d549d1bab (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - 『悪夢の始まり』の続き書いてほしい…。お体に気をつけて下さい (2021年12月23日 20時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年9月13日 12時
