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まさかとは思っていたが……、これは急展開すぎる。
鬼龍少年は確か、"無個性"と診断されたせいで周りから酷い仕打ちを受けていたと聞く。
元々私も"無個性"だったから、彼の気持ちがよくわかるのだが……。
これは診断ミスで済まされることなのか？
グラン「うむ…、やはりな。あの暴走は【具現化】でなるものではないと思っていたが。」
マイト「まさか……奴が倒れたショックで発現したということでしょうか？」
グラン「恐らくな。」
塚内「その"個性"は何かわかりますか？」
医師「申し訳ございません、そこまでは……。」
罰が悪そうにする医師に「気にすることはない」と言葉をかける。
ただあれが【具現化】でないとしたら一体何だと言うのか。
ふと、グラントリノを見れば眉間に皺を寄せ、険しい顔つきになっている。
その表情はまるで、思い当たる所があるように見えた。
マイト「……グラントリノ、何かご存知なのですか？」
グラン「……………。」
塚内「グラントリノ。」
グラン「……………此奴の捜査をする時、名字が引っ掛かっていた。
何処かで見覚えのある【鬼龍】という文字。
儂が昔に志村と共に調べていた事がある。
志村はOFAの記憶のなかで、奴と歴代継承者のある会話を聞いたと言っておった。
AFOは長年に渡り、数多の人から"個性"を奪ってきた。
だが、奴が唯一奪うことが出来なかった……いや、出会うことが出来なかった"個性"があったらしい。
喉から手が出る程に欲していた……と、志村から聞いた。」
マイト「奴が奪えなかった"個性"？」
グラン「……大昔、といってもAFOが産まれる遥か昔。
約平安時代辺りに、ある陰陽師がおったらしい。
其奴には不思議な力が宿っていて、妖怪退治をしては皆から慕われていたそうだ。
ある者の記述では、鬼と龍を従えていたと……そう書かれておった。」
塚内「ち、…ちょっと待ってくれグラントリノ！！急に平安時代と言われても話が飛躍しすぎている！！
……第一、その時代には"個性"は存在してない筈だ！！」
グラン「歳寄りの話は最後まで聞くものだぞ塚内。
………それに、その時代に"個性"が無かったと……何故言い切れる？」
マイト「！？、ま、まさかっ…！」
グラン「事実かはわからんが、そのまさかだろう。」
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グラン「……平安時代にも、"個性"は存在していたかもしれん。」
「「！！？？」」
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mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年1月8日 1時
