軋む心5 (ページ6)

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やる気を出してページ6

貴『さっさと勉強して本部行くぞ。』

腰を上げ書庫へ向かおうとする

小荒井「どこ行くんすか？」

貴『書庫。新しいフランス語の本あるの思い出したからそれ取りに行く。』

別役「みやちゃん先輩フランス語も読めるんですか！？」

貴『まぁな、暇つぶしで覚えた。』

奥寺「コツとかあるんですか？」

貴『オレは要領悪いから何時間も勉強してるんだよ。だからコツとかはないな。』

国近「でもテスト毎回満点とかじゃないの？」

貴『そうだけど基本毎日予習と復習してるからな…特別な事はしてない。』

村上「偉いな、オレ等も見習わなくちゃな。」

貴『村上は勉強してるだろ、授業だってサボってる訳じゃないし。SEだって立派な才能だって言ったろ？』

村上「そう言ってくれる同年代は宮本が初めてだったよ。」

貴『別にオレは普通のこと言っただけなのにな。』

下げた腰を上げ直して書庫へ行く

外国語書籍はここだな

フランス語のやつは…ここか

去年と同じようにならないように少しだけ中身を見る
…これなら大丈夫か

この足音は諏訪さんかな？

貴『諏訪さん、ミステリー小説お探しですか？』

諏訪「うお、びっくりした。広すぎて少し迷子になるんだよ。」

貴『それは少し分かるかもしれないです、学校から帰ってきたら広くなってたりとかよくあるんですよね…。』

諏訪「相変わらずすげぇな、宮本家。」

貴『おすすめのミステリー小説ありますけど。』

諏訪「借りてってもいいか？」

貴『勿論です。ちなみにこのシリーズ面白いですよ。重くなければシリーズごと借りてもいいですよ。』

諏訪「ありがとな。」

わしゃわしゃとオレの頭を撫でる
嫌いじゃない

諏訪(…可愛い顔しやがって)

貴『諏訪さん？』

諏訪「なんでもねぇよ。」

貴『ではオレはそろそろ勉強部屋に戻りますね。』

諏訪さんに背を向け勉強部屋に戻ると、赤点組が唸っていた

貴『勉強は捗ってるか？』

緑川「もう無理〜！」

貴『じゃあ勉強出来たら特別に5本勝負しようぜ。』

緑川「え！ほんと！？」

貴『嗚呼、孤月で相手してやるよ。影浦、米屋、小荒井もな。別役と当真はマンツーマンで指導してやる。南沢は一緒に歌うぞ。国近、仁礼、小佐野は…好きなだけ頭を撫でてやる。』

緑川「乗った！」
南沢「一緒に歌って下さいね！」
国近「約束だよ！」

太刀川「宮本、俺は？」

貴『お相手しませんよ？』

太刀川「そこをなんとか！」

貴『作戦会議あるので無理です。』