第九十七話 ページ5
「おっ、遅れてすみませんでしたー!!!」
「い、いいよ、いいから顔上げて!」
ついに話し合いの日当日。
明日の○時に○○で集合ねー、と自分で送ったにも関わらず、私がその場所に着いたのはその30分後のことだった。
またやってしまった…駅の構造が把握できなかった…なんなんだよアレ迷宮かよ!!(※逆ギレ)
流石のまふでも、全然待ってないよ!などと言えるはずも無い時間だ…これはひどい。
「はいこれ、チケット…」
「あ、チケットは忘れてないんだ…よかった」
「まふ、私がなんも出来ない人間だと思ってるでしょ…まぁしょうがないけど」
チケットを渡していざ中に入ると、まふとの間に気まずい雰囲気が流れる。
そりゃそうだ。あんなことがあった後に話す内容なんてそれしかないんだから。
でもこんな所で重い話も出来ないし…
「ね、ねぇ、Aちゃん、高いところとか大丈夫?」
「…っえ?あ、え、大丈夫だよ」
「ぷっ、今、ぼーっとしてたでしょ!折角誘ってくれたんだし、アレ、乗りたいんだけど、いいかな?」
「別にいいけど…」
そう言うと、やったー、と足を弾ませるまふ。
なんだ、気を重くしてたのは私か。相手の方が楽しもうとしてるのに、私は何を考えてたんだ。
話し合いの場を、なんていう前提ではあるけど、重く暗い雰囲気じゃ何事もやってられない。
そう思うと、なんだか肩の荷が降りた気分になって、その後も色々なアトラクションを楽しんだ。
が。
「………」
「Aちゃん、次はアレ」
「ぜッッッッッたいやだ」
私が現在立っているのはお化け屋敷の前。
私はホラーが何よりも苦手なのだ。
そしてまふもホラー苦手だったはず…アレ?
「Aちゃんホラー苦手だったっけ…?いや、でもホラゲー実況とかしてるってそらるさんが言ってたけど…」
「それとこれとは別!!っていうかまふもホラー苦手じゃん!なんで行こうと思ったの…」
「ここのお化け屋敷ならまふもいけるってそらるさんに教えて貰った」
「ほんとに?」
「僕は…そらるさんを信じる…」
「えぇ…そらるさんつよ……はぁ、まぁいいや、そこまで言うなら入る…」
しょぼんとしているまふにそう言うと、彼はぱあっと顔を明るくして手を引いて歩き出した。
可愛いんだよなぁ…いちいち…
「大人2名様ですね、ではお進み下さい…♪まタ会エるといイデすネ…♪」
「あ、リタイアで」
「…逃がさないよ」
「まふのほうが怖い…」
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お茶丸。(プロフ) - 咒萌琉(じゅめる)@ちゃんこ様さん» ミュウさん!!?お久しぶりですまだ見て頂けていたんですか…(´゚ω゚`)しかも憧れだなんて…ありがとうございます…(感涙)更新頑張ります……!! (2019年1月27日 11時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
咒萌琉(じゅめる)@ちゃんこ様 - 元ミュウの者です!いえ、本当にゆっくりでいいんですよ!?私も忙しくてですね…(´・ω・`)お茶丸。さんに憧れて小説を作りました…!お茶丸。さんのおかげです!マターリと更新頑張ってください! (2019年1月20日 15時) (レス) id: 6bd5899d44 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - 鈴明さん» コメントありがとうございます!!そうなんですか!、好いていただける作品になっていてよかったです(*´∀`)応援ありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年11月19日 20時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
鈴明 - なかなか実況者と歌い手が出る夢小説なかったのですごい大好きです!応援してます! (2018年11月19日 20時) (レス) id: 5395c8929d (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - ミュウさん» ふあああああ!!!ありがとうございます!!ごめんなさい更新遅くて…汗 何度も見て下さってるなんて嬉しいです、、(語彙力)頑張ります!今日中更新します! (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶丸。 x他1人 | 作成日時:2018年9月30日 10時