アガペーな愛 ＊5 ページ6
「初めましてのやり直し…?」
私の提案はこうだ。
先ほどの彼の話を聞く限り
彼は私と会うのを楽しみにしてくれていた
しかし張り切りすぎて空回り、自分のほぼ全裸を晒したと同時に、ついでで私にドアをぶつけておでこを腫らしてしまった怪我のおまけつき
彼にとってあまりにも散々な出会いになってしまった
私も事故とはいえ男性の裸体を見てしまったことの恥ずかしさはしばらく消えそうにない
意識してしまうと上手く会話もできないため実害がある…
いっそそれなら彼の望んだ出会いをこれからもう一度やって、それを”初めまして”にしてしまえばいい、と考えたのだ。
一通り彼に提案の内容を話すと目をキラキラと輝かせ
「天才やん!!!やるやるやる!
俺、今度はバッチリかっこいいとこ見せたるからな!!!」
と、すごく乗り気になっていた
提案を受け入れてもらえた事にとりあえず安堵し
これからの段取りを伺う
「どうします？とりあえず自己紹介とかですか？」
「せやね!じゃあ俺から…」
手をビシッと上に上げ、自分からやる！と意気込んだ彼はにこりと笑う
お互いに立ち上がり数歩ほど離れて向かい合った
コホンと一つ空咳をして
彼は目を閉じ深呼吸をする
…！
彼の纒う雰囲気が怪しいものへと変わる
ゆっくりと開けた瞳は赤い光を宿し、輝く
彼は優雅な仕草で胸に手を置き、深々とお辞儀をする
「こんばんは。お嬢様。いい月の晩ですね。
お初にお目に掛かります、僕は坂田。この屋敷に住まわれるたった1人の主人に仕える執事です。」
再び頭を上げた彼と目が合い、その表情に背中がゾクリと震えた
“坂田”と名乗る目の前の彼は、
今まで見た事のない歪んだ笑みを静かに浮かべている
彼の変化に、恐怖で声を出せずにいると
そんな私を見ていた彼が小さく笑ってこちらに近づく
決して目を逸らさず、貼り付けたような笑顔を崩さず
坂田さんは私の頭を愛おしそうに撫でた
今までとは違う異様な雰囲気と急なスキンシップに思わずビクリと肩が揺れる
「A、怯えとるん…?アハ、ほんと可愛い」
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悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - 結月。さん» 暖かいコメントをありがとうございます。1章出たての頃から見てくださっているとのことですごく嬉しいです😭途中間が空いてしまったりもしましたがきちんと完結させるつもりなのでどうか3章も引き続き見てくださったら幸いです🙇♀️ (2023年2月7日 10時) (
レス) @page46 id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - コメント失礼致します。2章完結おめでとうございます！！作品ができた当初からいつも更新を楽しみにしておりました。物語の展開もすごく面白くて、大好きな作品です。これからもとても楽しみです。陰ながら応援しております…！！ (2023年2月7日 4時) (レス) id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - にやあ確定さん» 当作品初めてのコメントで、作者はとても感激しております！！！更新頻度の事、内容、楽曲の解釈共に褒めていただけてとても嬉しいです…！🥹決して短くない私の小説を読んでくださりありがとうございます。ぜひこれからもお付き合い頂けると幸いです！ (2022年12月14日 8時) (レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
にやあ確定 - コメント失礼いたします◎更新頻度が高い上に物語の内容にとても惹かれました...😽何より作者様の楽曲への解釈がとても素敵です‼✨素敵すぎる悪魔執事を書いてくださり有り難うございます😈✨ (2022年12月12日 22時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠永 | 作成日時：2022年11月24日 11時
