Diabla姫と悪魔執事【u/s/s/s】 (ページ44)

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エロスな愛＊13 ページ44

—side:志麻—

キスの後、力が抜けたのかAはもたれ掛かるように俺に体を預けてきた

突然のことに慌てて体を支え、表情を確認すると、
Aは気絶しているかのように目を閉じ眠りについている

小さく名前を呼ぶも返事はなく
頬を人差し指でつつけばAは小さく呻き声をあげた

閉じた瞳は相変わらず開かなかったが
とりあえず意識があることにほっとする

酸欠になるほどのキスをした覚えは無い

よく分からない状態に困惑していると
Aの体が眩い光に包まれる

(あぁ……なるほど、これがセンラさんが言っていたAが夢から覚める兆候か)

先にセンラさんからどんな風にこの夢からコイツがフェードアウトするのかを聞いていたため大して驚きはなかった

こんな感じなんだなとどこか達観していると
考えているうちに先程より強く光がAを包む

俺はまだ口にしていなかったコイツの名前を小さく呟く

「A…」

口にしたその名前の響きは鈴の音ように軽やかで

聞こえてるのか聞こえてないのか定かではないが
名前を呼んだ俺の声に反応するかのようにAはその寝顔に笑みを浮かべたように見えた

その穏やかな寝顔に思わず俺は

2度目のキスをした