【誕生日記念】中也さんの短編集【リクエスト募集中】

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数分後、小さくなったAを見た
森は珍しく可愛いと悶えたりしなかった。
理由を問えば「確かに物凄く可愛いし天使だけど此処でA君を
追い掛ければ中原君に殺されかねないからね」とのこと。



「まあ…如何見ても誰かの異能、だろねえ…」

「ですよね」

「探偵社に行って太宰君に異能力を無効化して貰えば良いのでは?
其の方が楽だし」

「探偵社に借りを作るンですか⁉ 然も太宰の木偶に⁉」


「翌日にでも御礼の和菓子でも持って行けば良いじゃないか。ほら、もう下がりなさい。
私はエリスちゃんの服選びに忙しいのだよ」

「…失礼、しました」



.
.
.


「ってことで太宰。異能力 解除して」

「仕方ないなあ。中也、此れで借り1個だからね」


「矢ッ張り手前そう云うと思ったぜ」

探偵社にて。
Aと中也は大量に買った和菓子を土産に太宰に異能力を解除するよう頼んでいた。

「全く…
異能力 ─ 人間失格」



此れで元に戻れる、そう思ったA。
だが。幾ら経っても元の姿に戻らない。何故かと首を傾げていると。
中也の端末が音を立てた。



「あ? …梶井の野郎だ。…もしもし」

【うはははは‼ 中也君! 薬の効き目は如何かね⁉】


「薬…だと?」

中也は梶井の言葉に首を傾げた。
Aも顔を顰める。


【そう‼ 薬さ! 昨日Aさんが食べたいと云っていたクッキーを買ってきて
其れに混ぜて渡したのだが…気が付かなかったのかい?】

「な、手前が犯人か‼」

【うはははは‼】

ブチッ ─ 中也は顔に怒りマークを浮かべると勢いよく電話を切った。
そしてAの手を引くと歩き出す。


「行くぞ‼」

「え…⁉ 何処に…?」

「犯人は梶井だったみてえだ…だから此れから締めに行く」





数時間後。
梶井基次郎は中原中也と幸田Aの手によって
首を締められましたとさ。ちゃんちゃん。

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