恋愛映画と違う道

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「今年は誰かな？って、あの先生がいいなって
屋台を回りながら、先生も探すんです」


「それで、友達とかから、さっき○○先生、あの近くで見たよって、○○先生が来てるぽいよって情報共有が始まるんです」


阿「そっか、そんな楽しいことしてたんだね」


「阿部先生は、学生の時しませんでしたか？」


阿「んん…、俺はしたことないかな？
覚えてないだけかもしれないけど」


「そうなんですね…、」


「私は、大学の時もそんなことやってました」


阿「大学でも？」


「はい」


「大学の時は、先生探しじゃなくて、
同級生探ししてました」


「高校の同級生とか中学生の同級生とかに会うんです
やっぱり県外に出なければ、みんな行くことって
決まってくるじゃないですか？だから、花火大会とかそういう大きい行事とかでは会いやすくなるんですよね」


「だから、久しぶりだね、まあ今度みんなで集まろうよってそんな話してました」



阿「すごい楽しかったんだろうね、笑
話を聞いてるだけでも、すごい伝わってくる」


「やっぱり学生の時の思い出って大切ですよね」


「なんだかんだ言って、学生の時の思い出って
ずっと覚えてないですか？大人になってからも
たくさん思い出はあると思うけど、きっとふとした時に思い出すのって学生の時の思い出なんだろうなって」



阿「確かにそうかもね、俺もそんな気がする」


「今日、花火大会に来ていた生徒たちにとっても
ずっと忘れられない思い出になってくれれば嬉しいです」


阿「うん、そうだね」


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阿「ちょっと、公園寄って行かない？」


「……？」


阿「これ、食べなきゃじゃん？笑」
(袋に入った屋台で買ったものを持ち上げる)


「そうですね、笑」


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