アスラン・ザラ(1) ページ19
side貴方
「アスラン雪！雪！」
「はいはい、わかったからあまりはしゃぐなよ。そこ滑っ…「うわぁ⁉」……」
凄い呆れたため息吐かれた。
差し出してくれた手を取り思いっきり尻もちをついてしまった体を起き上がらせる私。
お尻が冷たい。
でも楽しい。
艦長の所用でこのエリアへ来た私達は現在待機を命じられ特にすることもないので戦艦を泊めてあるすぐ側で初めて見る雪に感動していた。
私だけだけどね。
アスランは危ない事しないようにと監視役。
私これでもそこそこの歳ですけど…
「A」
「？…わ！凄い何それ…⁉」
「これは雪だるま。で、これは雪うさぎ」
「アスランが作ったの⁉」
「ああ。前に雪でそういう遊び方があるって聞いて。気に入ったか？」
「うん！」
大きさの違う雪のボールが二つ重なったものと、耳が葉っぱで出来たうさぎ。
写真が撮れないのが残念なぐらい可愛い。
作り方を聞いて私も真似して作ってみるとなんともでこぼこしたものが出来てそれを見たアスランが物凄く笑いを堪えてた。
どうせ手先不器用ですよーだ！
「ほら、そろそろ戻るぞ」
「えぇ…もう？」
「手真っ赤だろ。凍傷にでもなったら流石に笑えないからな」
「むー…」
まだ遊び足りない気持ちもあるが、忙しい彼をこれ以上付き合わせるのも申し訳ないので素直に戦艦へと戻った私。
ラクスにはアスランの作った綺麗な雪うさぎを、キラには私が作った方をあげると肩を震わしながら受け取ってくれた。
絶対笑ってるねこれ。
いっそ声出して笑ってくれた方がいいんだけど！
「お前は…早く温めろと言っただろ」
「そんなに急がなくても大丈夫だって」
「大丈夫じゃない。ほら、こんなに冷たくなってるじゃないか」
「！」
指先に軽く触れる唇。
体温の確かめ方がおかしい気がするが彼は度々こういう事があるので動揺してはならない。
ぱっと手を引き戻し熱のこもった指先を包むようにもう片方の手で覆い、「分かったから！」と叫ぶように言ってその場から去る。
もう本当に温めなくても十分なぐらい火照ってるが、それを周りに誤魔化す為自室に戻るとすぐ暖かいシャワーを浴びお湯に浸かる。
案の定逆上せてしまった私は、「そこまで温まらなくていい」と冷静なツッコミを頂きました。
とりあえずバレてなくて良かったけども！
＿fin＿
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みかん(プロフ) - うわああさすがかっぱの子さん！！ワンピース小説大好きです...！！是非またワンピースの新作書いてください！待っていますー！ (2019年1月5日 21時) (
レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
rilu - あっ…神だ。（確信） (2018年12月31日 14時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年12月30日 15時
