五条悟に100万回殺’された女

1話 ページ1

有名な絵本に100万回生きた猫があるけど、私は五条悟に100万回殺された女だ



最初は何が起こったのか本当にわからなくて、目を覚ますと強制人生2回目ルートに突入していた。







そこからの私は頑張った、頑張って、頑張って五条に殺されないように努力した。

しかし、結末はいつも一緒、最後には五条の手で殺される。






いや、なんで？私たち超仲良しだったじゃん？任務帰りにパピコとかシェアハピした仲じゃん？









いやいや、友人に殺されるわけがない、あれは事故なんだと信じていたのが確か100回目まで


どう頑張っても友人に殺されるという事実に絶望したのは確か1万回を超えたあたり



殺されるなら殺される前に殺れ、と自暴自棄になったのが10万回を超えたあたり









そして記念すべき100万回目、あれは月が綺麗な夜だった＿＿＿






「なんで俺のものになんねぇんだよ」と意味不明なことを言われて殺された。





薄れゆく意識の中、最後に見たものは暗い月明かりの中で青空を閉じ込めたような輝く瞳から雫がぽたぽたと零れ落ちるところだった___

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