五条悟に100万回殺’された女

37話 ページ37

冷蔵庫から材料を取り出し、卵、牛乳、砂糖を入れたボウルに食パンを浸し、焼いていく。

程よく焦げ目をつけている最中、フライパンからふわりと甘い香りが漂い思わず顔がにやける。



出来上がったフレンチトーストを盛り付け、昨日デザートとして食べようと思い、買っておいたアイスを上にトッピングする。





A「我ながら天才かもしれない」





完成したフレンチトーストの出来に自画自賛しつつ、五条のいるリビングへと持っていく。




A「やけに静かだと思ったら、やっぱり寝てるし…」



お腹がすいたと思ったら寝てたり、お前は猫かと内心ツッコミつつ、寝ている五条に声をかける。



A「五条、できたよ、起きて」


「ん"…」





起こすために、ぺちぺちと軽く頬を叩く私の手に五条は「ん"ん"…」と擦り寄る。



ますます猫っぽいな、と少し笑うと「人の寝顔見てなに笑ってんだよ」とむすっとした顔で見上げている五条と目が合う。






A「おはよう五条くん、いつまで私のベットで寝てんだ、起きろ」


「あ"〜…、起きる…」





五条は大きく背伸びをし、立ち上がると、そのままフレンチトーストが置いてある席に座る。

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