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「大家さんですか？」
晩御飯を食べ終え、櫻井が風呂の準備をしている時に大野の携帯が鳴った
居間に戻ってきた櫻井は深刻に話す大野を一瞬ちらりと見て、ソファに座り近くにあった雑誌をめくった
聞いていないと思ったが、器用に雑誌を読みながら聞いていたらしい
「はい……。未だ大変みたいですけど、出来る事はするからと言われました」
大野は立った状態で話してた携帯を切った後、その横に座った
大家さんに非があったわけではないらしいが、放火の可能性も低いらしく、何で燃えたのかの検証が終わらないと保険も降りようがない
それでも引っ越しに掛かる頭金以上を準備すると迄言ってくれた大家に大野は感謝した
「………明日、午前中だけお休み貰って住む場所を決めてきます」
大野は雑誌を閉じた櫻井の方に顔を向けた
拘らなければ住む場所は直ぐ決まる
安ければ何でも良いと大野は思っていた
「俺も、一緒に部屋を見にいっても良いですか？」
何で…？
と大野は思ったが、櫻井には違う疑問を投げた
「これ以上迷惑かけるつもりは無いです。櫻井さんも、明日仕事でしょう？」
「休みです」
間髪のない櫻井の返事
大野はこれには苦笑するしかなかった
「今日の野宿を救ってくれただけで充分です」
「即入居できる部屋は先ず疑った方が良いです」
「そう…なんですか？」
正にそうしようとしてた大野はこれには不安になった
「それに、一人より二人居た方がその分向こうも下手な物件を紹介してこないと思いますし」
「…詳しいんですか？」
「いえ、全く。今から調べますから大野さんは先に風呂に入って下さい」
………笑う、ところだろうか…？
自分に背を向けた櫻井はパソコンを起動させてる
……風呂、……もらっても良いのかな…
汗はかいた筈だし、何より風呂に入って色々流してしまいたい思いもあった大野は「では…お言葉に甘えて先に失礼します…」とだけ櫻井の背中に向けた
「………あれ？大野さん明後日は休みですよね？
だったら明日より明後日の方が」
中腰のまま大野は振り返った櫻井と目を合わせた
「………いえ、早く決めてしまいたいので…」
じっくり見て決めた方が良いと櫻井は眉を顰めた
決まる迄遠慮なく泊まってくれれば良いとも言われた
「………お風呂、いってきます…」
にこっと笑う櫻井を見て
(良い人なんだけど………)
知らない筈の情報を言う櫻井に、大野は深い溜息を吐いた
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かおる(プロフ) - きよさん» お便り有難うございます(*´ω`*)理由…それを言ったら智くんは出ていってしまうので未だ先になると思います。楽しんで貰えるように書いていきたいと思います。(´∀｀*) (2021年4月17日 2時) (
レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - かおるさん、更新ありがとうございます。ストーカー翔くんを訝しく思いながらもついていく智くんが気になっています。翔くんがストーカーとなった理由も教えてほしいです。かおるさんのペースで更新してもらえるのを楽しみに待っています。 (2021年4月16日 11時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおる | 作成日時：2020年9月13日 23時
