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「神様がエコ贔屓したら駄目だよ//」
甘えないように、
甘えだしたらキリがないのが、おいらにはわかってた
なのに、
この神様は、
「エコ贔屓万歳」
なんて言って、
おいらの冷たい体を包んでくれるんだ
「おいらはそんな事して貰える程、良い子じゃないよ」
嫌われたくないから、神様の顔を見て言う事も出来ない卑怯なおいら
神様のあったかい手が、おいらの冷たくて汚い手を取ろうとするから、おいらは逃げるようにその手を自分のお腹に隠した
「…知ってる。」
「……何を？」
おいらの両手を無理矢理取ろうとしない、優しい神様
死んでしまう運命だったおいら達を、
きっと、絶対そんな事したら駄目だったと思うのに、
助けてくれた神様
「ご飯が食べられないのは、……」
それなのにおいらは、
「おいら達だけじゃないって、…知ってる」
そんな優しい神様に、
助けて貰えるような奴じゃないって事を、
知ってるんだ
「潤のね、もっと、赤ちゃんの時、沢山、嫌な顔されたけど、沢山、苦しい事を言われたけど、
それ以上に、沢山、お乳をくれた人達も、苦しいって、……知ってるんだ」
真冬は、冷気と共に、沢山の命を奪っていく
どれだけ真冬に向けて蓄えてても、それでも、ふとした事で、人は簡単に死んでいく
「あの家はね、おいらの家と同じぐらい飢えてる」
おいらの家から一番近いお家を指差す
「おのお家は、じいちゃんばあちゃんしかいない」
その隣、その隣へと
神様のおいらを抱きしめる両手に力が入るのがわかって、おいらは指を引っ込めて、その立派な服を、ぎゅっと握った
「違うよ。神様は、……いてくれるだけで良いんだ」
「………翔君」
「翔君//……ふふ//」
相変わらずな神様に、
おいらが傷付けてしまったのに、
おいらを笑わせようとしてくれる優しい神様に、
おいらは神様の手の中で、振り返った
「翔君を責めようとしたんじゃないよ。
これはおいらの罪。
知ってる。知ってるのに、おいらは放っておいてる」
怖い
怖いと知っているから
大切な人を助ける為に、人は、その他を見えなくする
おいら達の家の中に、大量の食べ物があると知られれば、きっと、おいら達はなす術もなく全てを取られる
そして、
小さいものから、
弱っていくんだ
「……同じだよ」
情けない顔をする神様が、おいらはこんなにも愛おしい
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かおる(プロフ) - きよさん» お便り有難うございます(*´ω`*)理由…それを言ったら智くんは出ていってしまうので未だ先になると思います。楽しんで貰えるように書いていきたいと思います。(´∀｀*) (2021年4月17日 2時) (
レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - かおるさん、更新ありがとうございます。ストーカー翔くんを訝しく思いながらもついていく智くんが気になっています。翔くんがストーカーとなった理由も教えてほしいです。かおるさんのペースで更新してもらえるのを楽しみに待っています。 (2021年4月16日 11時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおる | 作成日時：2020年9月13日 23時
