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──次の日─
by優衣
朱鷺「もう、あの四人に関わらないで」
時雨の音を遮るように朱鷺が声を発する。
...前からいつかはこう言われるような気がしていた。
......勘とでも言うのだろうか。
優衣「......あの...なんで？」
ただこの一言に尽きる。
凛花「...あの四人も迷惑してるの。
弱いあなたを側に置いておくこと。」
朝から降ったり止んだりする時雨は徐々に雨音を大きくしていく。
...迷惑か。
確かに、迷惑ばかりかけていた。
松陽先生を失ったあの時も、遊郭に閉じ込められた時も...いつも助けてくれた。
いつも...涙を拭ってくれたのは幼馴染の銀時・晋助・小太郎、それに辰馬。
その優しさに...あの暖かさに何度救われただろう。
───けど、それすらも迷惑だったなら私は...四人と関わるのは止めた方がいいのだろうか。
優衣「...っ」
この頃...銀時逹が千華の皆の関わるようになったのは前々から私と関わりたくないと考えていたからなのかと納得し始めてしまう。
月見「...刀、見つかるといいね」
...この言葉を聞くまでは。
優衣「...なんで知ってるの？
刀か無くなったこと」
私が銀時から貰った刀を無くしたと知っているのは銀時と凛花だけのはず。
銀時と月見が長く話しているのを見たことはないから銀時から聞いたということはないだろうし...
ってことは凛花から聞いた他ないってこと。
まぁ...それだけならまだ良いのだが私は月見が口角を少し上げたのを見逃さなかった。
──“嫌な予感“がした。
これまで信じたいと誤魔化し続けていたのに千華が物を隠していたと考えざるを得なくなりそうで。
月見「...ぁ」
稀世「り...凛花から聞いたの」
言葉を詰まらせながら稀世は口を開いた。
まるで皆を庇うように。
優衣「......本当に？」
凛花「そうよ
私が話したの」
優衣「...そう」
私が刀を無くしたのを嘲笑っていたのだろうか。
私が涙を流しているのが面白かったのだろうか。
...そうじゃなきゃ普通、他の人に話さない。
......やっぱり千華とは仲良くなれなそうだ。
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夜顔(プロフ) - 神谷さんさん» 作品を読んで下さりありがとうございます！喜んで下さる方がいると考えると、とても私自身の糧となります！！ (2021年8月9日 5時) (
レス) id: a5b9bd8745 (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 続編だぁ！(喜びの舞) (2021年5月31日 21時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜顔 | 作成日時：2021年5月31日 18時
