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by坂本
雨がシトシト降っている夜空。
月明かりすら消えゆる黒い雲。
あの薬を渡された以来、何も無かった。
だから義兵達は資金と武器集めに奔走してて本部には義兵のリーダーが集まっているだけじゃき。
たまには休息もいいじゃきなぁ…
それにしても…
高杉「何、空なんて眺めてやがんだァ？辰馬」
坂本「あぁ…高杉
そろそろ夜御飯だが優衣は風呂でも入ってるんじゃきか？」
高杉はわしの言葉に少し首を傾げた。
高杉「確かに…
おい…銀時、優衣どこ____」
スタスタ…
近くを肩を落としながら歩く金時。
目はどこか虚ろを見ている。
坂本「金時、どうしたきに？」
銀時「え…
いや、優衣が帰って来なくてさぁ…
付いて行こうとしたんだけど…」
二人「！？」
高杉「どこに行ったんだ、おい」
帰って来ないってことは何かあったじゃきか。
銀時「…街。
刀買いに行くって…」
坂本「部屋にいるとかないじゃきか？」
お願いだから帰ってきていて欲しいぜよ…
銀時「…行ってみるか」
わしの言葉に金時は優衣の部屋へ向かう。
ズズ…
優衣の部屋の扉を開けても優衣の姿はやはり無い。
桂「あれ…お前らも優衣を探しているのか」
ヅラは廊下に立ち、焦った様子を見せている。
高杉「『お前らも』ってこたァ…ヅラもか」
桂「ヅラじゃない、桂だ。
俺も勿論探している。
今日は…朝こそ晴れだったが、急に雨が降って…
何か嫌な予感がする。」
ヅラの嫌な予感はいつも当たるきに。
けれど今回だけは当たらないで欲しいぜよ。
もしかすると雨で宿を取ったのかもしれないじゃき…
銀時「優衣になんかあったら…」
高杉「不安になるようなこたァ言うな
本当になっちまう」
その時、雨音が急に強くなったような気がした。
桂「どうする…？迎えに行くか？」
坂本「…優衣はきっと帰ってくるぜよ」
雨音だけが響く夜空に願いを託すしかなかったじゃき。
___。
優衣はそんな弱くないぜよ。
刀が無くたって『戦場の女帝』であることは変わりないじゃき。
絶対に明日、目を覚ましたら目の前にいるはずぜよ。
とは思ったものの、
優衣が帰って来ないだけでも不安になるのが恋の性質らしい。
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夜顔(プロフ) - 神谷さんさん» 作品を読んで下さりありがとうございます！喜んで下さる方がいると考えると、とても私自身の糧となります！！ (2021年8月9日 5時) (
レス) id: a5b9bd8745 (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 続編だぁ！(喜びの舞) (2021年5月31日 21時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜顔 | 作成日時：2021年5月31日 18時
