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by銀時
紅葉が綺麗な季節。
紅葉してる木の下で優衣のような美女が立ってたら、さぞ様になんだろうなぁ。
…と、考えながら真っ赤に染まる木に寄りかかる。
今の時は昼過ぎ。涼しい秋風が俺に神無月(１０月)なんだと思い出させる。
そんな時、優衣が着物を着てトコトコと歩いてきた。
優衣「銀時、街行ってくる」
綺麗な花の着物を着て、ポニーテールに結んでいる優衣。
随分とおめかししちゃって…
俺を萌え殺す気か…っ。
銀時「何しに行くんだ？」
優衣「刀を買いに＿＿＿」
銀時「俺も行く」
つい、間髪入れずに言ってしまった。
そんな可愛い格好で行っちまったら攫われちまう。
優衣「別に大丈夫だって」
銀時「けど…攘夷派だってバレちまったら…
てか、攫われたらどうすんだよ」
刀を買いに行くってことは刀も持ってねぇってことだ。
優衣が弱いって訳じゃねぇがいくらなんでもこの時代では女一人が出歩くなんて、危険すぎる。
銀時「だから俺も＿＿＿うわっ」
ズシッ
俺は上から降ってきた何かに押し潰された。
顔を上げると見えたのは草履の裏側。
銀時「痛ぇぇ…おい、誰だ
俺を着地に使いやがったバカは」
桂「優衣、あまりにも一人では危険すぎるぞ
銀時と一緒に俺もついて＿＿ってあれ？」
優衣「…www」
優衣の笑う声とヅラの声。
着地に使いやがったバカはヅラだったか。
そうか。そう＿＿＿
銀時「じゃねぇよォォォ…！」
桂「うわっ」
俺はヅラの足を退け、立ち上がる。
パタパタと俺の着物についた泥を払った。
顔を上げると…
銀時「！？」
今まで屋敷の中にいた優衣が忽然と居なくなっている。
もしかして…もう行っちまったのか！？
銀時「おい！！優衣」
屋敷の門へ急いで走り、辺りを見回すともう何処にも居なかった。
銀時「嘘だろ…
俺、嫌われてんのかな」
その頃＿＿＿優衣は…
優衣「ごめんよ銀時。
刀を買いたいのもあるけど新しい着物を買って、少し皆をビックリさせたかったんだ。
乙女らしいことをしてみたくて…ね」
そう言って赤い葉が散る紅葉の木の裏に隠れていた。
銀時が肩を落として屋敷の中に帰っていくのを見届けた後に、また、街へトコトコと歩き出した。
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夜顔(プロフ) - 神谷さんさん» 作品を読んで下さりありがとうございます！喜んで下さる方がいると考えると、とても私自身の糧となります！！ (2021年8月9日 5時) (
レス) id: a5b9bd8745 (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 続編だぁ！(喜びの舞) (2021年5月31日 21時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜顔 | 作成日時：2021年5月31日 18時
