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by優衣
昨日の一件によって私は男と目を合わせられない。
義兵達の中でも昨日の一件は有名な為、私が目を合わせられなくても納得して話し相手になってくれたりした。
朝食をとっている間もなぜか顔が火照って
『『恥ずかしい』』
...という感情が芽生える。
なんか...私...どうしちゃったんだろ...？
生まれて初めて...接吻されたから...？
...ダメだ。動揺するなんて私らしくない。
最初の設定を思い出せ。
私はドＳっていう設定だったはずだ。
(↑メタ発言は水に流そう。)
接吻なんてただ唇と唇を合わせるだけじゃないか。
うん...それがなんだというのだ。
優衣「っ...」
じゃあ...なぜ...私は...
木の裏に腰かけている...？
というか...隠れているんだ？
秋の紅葉にまみれながら、体育座りをしてる私。
昨日の満月が輝いていた場所には太陽が輝いている。
──
優衣「...」
私はふと、暇すぎて遊郭での事を思い出してしまう。
...遊女は皆、男を金蔓としか思っていなかった。
それは生きる為に必要なこと...けれど遊女だって“恋“をするのだと私は知った。
気に入った相手にしか唇を合わせることを決して許さない遊女。遊女達は『女としての最後のプライド』だと私に言った。
それほど遊女にとって...女にとって“接吻“とは特別なものなのだろう。
現に今、私は銀時から接吻をされて動揺している。
...幼馴染みだと思っていた銀時に接吻をされてどうすればいいか困っているのだ。
戦いの場で銀時を信じなかったことは無いし、
...けど...
“好き“という感情は分からない。
...私はそれまでと同じように接することが出来るのだろうか。
一瞬でも私の心に
そんなことはこの戦場では許されない。
“恋“など...ましてや、動揺を生んでしまうなら...
『戦場の女帝』としての私は廃る。
──女として...“恋“を体験することは
──『戦場の女帝』としては
──例え、線香花火のように消えゆる命だとしても『戦場の女帝』としての私がこの一生の中で輝いた瞬間があったなら...
─
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夜顔(プロフ) - 神谷さんさん» 作品を読んで下さりありがとうございます！喜んで下さる方がいると考えると、とても私自身の糧となります！！ (2021年8月9日 5時) (
レス) id: a5b9bd8745 (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 続編だぁ！(喜びの舞) (2021年5月31日 21時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜顔 | 作成日時：2021年5月31日 18時
