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by優衣
『『銀時』』
宴の賑やかな声が聞こえる縁側。
私は満月を見る為に縁側に出たが、先客がいた。
銀時「ん...優衣？」
遊郭の着物に少し肌寒さを覚えたが、銀時の隣に座る。
優衣「折角、銀時の生誕のお祝いなのに
抜け出して来て良かったの？」
銀時「あぁ。
どうも月眺めてる方が性にあっててな」
優衣「そう...」
月明かりに照らされる銀色の髪。
白色の綺麗な着物は前に私を助けてくれた時の着物だ。
そういえば他のヅラや辰馬、晋助も遊郭で見た時の着物を着ていたなぁ...
なんて銀時の隣で考える。
秋の夜長に輝く月はなんとも風流で落ち着く感じがして、私は昔から好きだ。
誰かの隣で見る月も、一人で見る月も...ずっと私を照らしてくれるから。
銀時「俺の誕生日に満月なんて...奇跡かもな」
優衣「ふふっ...確かに」
私は月を見ながら笑う。
スポットライトのように二人だけを映す唯一無
二の光を存分に浴びながら。
グイッ
優衣「...ん？」
私の着物を少し引っ張る銀時。
銀時も乙女チックなことをするようになったなぁ...
銀時「つ...月だけじゃなくて...俺も見てくんない//？」
優衣「え...？」
銀時「あっ...いや..
咄嗟に...///」
銀時を見る...？
どういうことだろう？
銀時「...っ...なんか上手く伝えらんねぇ...っ」
銀色の髪をかきあげながら耳まで真っ赤に染める銀時。
暑いのかな...？←THE鈍感
銀時「とにかく...
これ...受け取って欲しい」
そう言って渡してきたのは青色の鞘に納められた立派な刀。
優衣「え！？...
本当にいいの...？」
誕生日の人物からプレゼントを貰うという事態に申し訳なさを感じながら、刀をぎゅっと握る。
綺麗な刀は光を浴びてキラキラと光った。
優衣「ありがと...銀時っ」
銀時「おう。
もう...一人で刀買いになんて行くなよ」
私の瞳を捉える紅い瞳に私は目が離せない。
銀時「...あと...
つ...
月じゃなくて私を見て言う銀時に私は頭に『？』を浮かべる。
優衣「うん...？
月が綺麗だねﾆｺｯ」
銀時「...っ
あちゃ...伝わる訳ねぇか」
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夜顔(プロフ) - 神谷さんさん» 作品を読んで下さりありがとうございます！喜んで下さる方がいると考えると、とても私自身の糧となります！！ (2021年8月9日 5時) (
レス) id: a5b9bd8745 (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 続編だぁ！(喜びの舞) (2021年5月31日 21時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜顔 | 作成日時：2021年5月31日 18時
