６ もっと、 ページ6
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『ねぇ、ちょっと。』
そう授業中に聞こえた声は
２年間も密かに想い続けていた
彼の声。
しかも私を呼んでいるらしい。
そっと隣にいる彼の方を見た
『次。回ってくるから、それ見せて。』
男の子にしては可愛い指が指す
その先には
私の机の上の教科書だった
「…えっ？教科書？」
『この時間、あと何見るのよ。』
「そうだけど…忘れたの？」
『持ってきてない』
「それを忘れたって言うんでしょ？」
『わざと。敢えて！持ってきてないの。』
「…ふふふっ、なにそれ！」
意味の分からないやりとりをして
仕方なく見せようとすると
英語の先生の怒りの声が
教室中に響いた
《おい、コラ！二宮！何してる！》
『落とした消しゴム拾ってもらってましたー』
「…嘘つくのうまいね。」
二宮くんにだけ聞こえるように
『こらっ、お前話あわせろよ！』
そう私だけに聞こえるように
小声で話しかけられた
《二宮っ！早く次読め！！》
『へいへーい』
そんなやりとりを周りのみんなが
笑ってるけど
今、彼が読んでるのは
私の教科書
隣の席ってこんな特権あるんだ
購買や、体育の授業以外の
二宮くんが見れる
天気が良くて晴れた日には
お昼休みに机に突っ伏して
うつらうつら昼寝をするとこ
授業が終わる度に新しい寝ぐせをつけて
先生に怒られること
『次、なんだっけ？現国？』
時間割りを見ればわかるのに
一言、二言、話しかけてくるとこ
あなたの知らない一面が
どんどん増えてく
–––––ねぇ、神様
どうして私を彼に近づけたの？
もっと、もっとって
欲が出てしまうのに
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K3104*(プロフ) - とも様 ありがとうございます(*^^*)第２章でも感想お待ちしてますね(*^^*) (2015年6月7日 17時) (
レス) id: 1884f81016 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 早く続きが読みたいです！とても面白いです(*^^*) (2015年6月4日 22時) (レス) id: 2c3c569132 (このIDを非表示/違反報告)
K3104*(プロフ) - まゆみんさん、コメントありがとうございます(*^^*)結ばれちゃいましたよ！！！高校生活いいなぁーって言っていただける方が多くて、自分で思ったより長く書いちゃいました笑 まだまだ続きますので宜しければお読みくださいな＼(^o^)／ (2015年5月26日 18時) (レス) id: 1884f81016 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 読みながら、こんな高校生活いいなぁ、二宮くんと過ごしたいなぁってドキドキしてます！早く結ばれて(；д；) (2015年5月24日 21時) (レス) id: 83ceefc871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K3104* | 作成日時：2015年5月20日 1時
