２６ 追いつかない頭 ページ26
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手を繋いだまま
フォークダンスを踊るみんなを
屋上から見下ろしていた
「みんな、楽しそうだね？」
『俺はこっちのほうが楽しいけど』
繋いだ手が
キュッと強くなった
意外と甘い言葉をサラッと吐くんだ
なんて思いながら
今まで見たこともない
距離と角度で
二宮くんの事を見つめた
「ねぇ、二宮くん…」
『あ、思い出した！！』
「へっ？？」
『俺さ、ムカついてたの。』
「え、なにいきなり。何に？笑」
『あのさ、相葉さんのこと何て呼んでる？」
二宮くんの少し拗ねている顔が
こっちを見てる
「んと、まーくん？」
『はい、それ。今日初めましての櫻井翔は？』
「翔くんって呼べって」
『はいっ！それっ！！！』
「？」
『翔さんと相葉さんはなんで呼び捨てなの？』
…なんで？笑
「そう呼んでって言われたから。」
『ん、じゃあ俺も和也で。』
「え！やだ、二宮くんってずっと呼んでたし」
『いいから！じゃあ、妥協して和でいい』
「じゃあ…百歩譲って、和くん」
『それじゃあアイツ、河合さんと一緒。やだ。』
「…笑。じゃあ………和。」
『…うん。』
「…和？」
『はい？なんですか？』
「ふふふっ」
『人の名前呼んで笑ってんじゃねーよ』
「ふふふ、ねぇ和？」
『なぁーに？』
「呼んだだけ。笑」
『おいこら』
「…」
『返事しろ』
「私、そんな名前じゃないもん」
『…A…？』
「な、なによ突然。」
『呼んだだけ。』
「ぶっ」
『マネしたの、お前の』
「あ、次お前って言った」
『え？やだ？お前。』
「なんかむかつく」
『…A？』
「どうせ呼んだだけ、って言うんでしょ？」
『………ちゅーしていい？』
「…………///」
『名前呼んだのに返事しないから、ちゅーしちゃおっと』
「えっ！」
そんなやりとりをしていると
後夜祭最後を飾る
花火が打ち上がった
『あ、花火。』
「あ、本当だ…キレイ…」
………ちゅっ
誰も居ない屋上に
響くリップ音
「………///」
『あ、照れてる。』
そう言った二宮くん…
和の照れた顔が
花火が上がるたびに
照らされて見えた
–––––ねぇ、神様。
好きな人と
ずっと同じ気持ちで
いられるのはいつまで？
幸せを知ってしまうと
今度はそれを失うのが怖くなる
フォークダンスで
他の子に嫉妬した子と
いつかきっと私は同じになるだろう
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K3104*(プロフ) - とも様 ありがとうございます(*^^*)第２章でも感想お待ちしてますね(*^^*) (2015年6月7日 17時) (
レス) id: 1884f81016 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 早く続きが読みたいです！とても面白いです(*^^*) (2015年6月4日 22時) (レス) id: 2c3c569132 (このIDを非表示/違反報告)
K3104*(プロフ) - まゆみんさん、コメントありがとうございます(*^^*)結ばれちゃいましたよ！！！高校生活いいなぁーって言っていただける方が多くて、自分で思ったより長く書いちゃいました笑 まだまだ続きますので宜しければお読みくださいな＼(^o^)／ (2015年5月26日 18時) (レス) id: 1884f81016 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 読みながら、こんな高校生活いいなぁ、二宮くんと過ごしたいなぁってドキドキしてます！早く結ばれて(；д；) (2015年5月24日 21時) (レス) id: 83ceefc871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K3104* | 作成日時：2015年5月20日 1時
