I wish to be your only one … L.O.V.E

Precious Lover … ８ ページ9

「チーフ、お昼どうします？」

小児科ブースの内装にある程度の見通しがつきホッとしてコーヒー飲んでると、デザイン室のドアが開いて岸が入ってきた

「え、もうそんな時間？」
壁の時計に目を移すと、とっくに昼の時間は過ぎていた

「あ、…昼メシ忘れてた」
「だと思いましたよ！はい、これどうぞ！」

半分だけの呆れ顔の岸が、英字新聞をコラージュした包みと缶コーヒーを渡してくれた、ココは最近のウチのブームのお店！

実はウチが店舗デザインを担当させて貰ったんだよねー、ついでにいうならデザインは岸が担当しました！

このお店の袋にこの香り……期待に胸膨らませて中を見ると…やっぱりー(≧∇≦)

「おお！ブランシェ山崎のカレーパンじゃん！」
「そうでーす！朝の様子だと絶対ココから出てこないと思いましたので、売り切れ前に買ってきましたァァァ！」
「岸ぃぃ！お前ってなんて使えるヤツ！」
「でしょお！！」

揚げたてのカレーパンは、外はサクサクで中のルーはトロトロ、そしてルーはスパイスが聞いててめちゃウマ♥

もぉハフハフしながら食べてしまう

二つ目完食ー、ここのは結構大きくてお腹いっぱいになる

「あー食った食った、岸ありがとな」
「全然！でもチーフ、あんま無理しない方がイイっす、クリニックだけでも手一杯なのに住宅まで受けて、体調大丈夫なんですか？」

缶コーヒー啜りながら岸が伺うようにオレを見てくる

「問題ねぇよ、クリニックはもうあらかた目処が付いてるし、住宅は新人のサポートだ、でもありがとな、心配してくれて」
「チーフに何かあったら、ウチのチームソッコーで解散ですもんｗｗてか、チームどころか藤ヶ谷さんがメンタル崩壊ですよねー！」

そう言ってめちゃめちゃ楽しそうに笑いやがる

「アホ！下らねぇコト言ってんじゃねぇよ！」
「またぁ照れちゃって、やーsweet10迎えても相変わらずラブラブで何よりっス！」

「あのなぁ、オレらもうラブラブとかいう年数じゃないから！」
「まぁ確かに年数じゃないですよ、藤ヶ谷さんからすれば、チーフはいつまでたっても幾つになっても《My Precious One》なんすよ！、あー羨まし！」

…ったく、あー言えばこー言うし…岸はこうやって太輔ネタでオレを揶揄うことに全力を尽くすｗｗｗ

「ならお前も早くそういう人見つけなさーい」

「そうなんですよー、でもやっと見つけても全員《シンデレラガール》らしくて１２時過ぎたら行方不明…、あーあ…」


行方不明…てｗｗｗ

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