宮田、オマエな！… ９ ページ9
「さーせん！失礼しますっっ！！」って前置きだけして、焦りまくってたオレはドアをめっちゃ勢いよく開けた
そこには…
目を真ん丸にしたキタミツと、キタミツの手を掴んだガヤさんがいて…そんでもって一斉に二人の視線がオレに向かって飛んできた
それはもう、矢の如し…
「宮田…どした？」って冷静なキタミツの声がして、ガヤさんの手をなんでもないように外すとオレに声をかけた
「えっと…か、カギ忘れて…家に入れなくて…」
お願い信じて、ウソじゃないから！！って目力全開で訴える
「カギ？…あったっけな…」ってキタミツが目線を逸らす
ガヤさんも今のコト何もなかったみたいな表情で部屋を見渡すと「コレか？」って物置のうえにあった鍵束を渡してくれた
「お前今日のコレでスケジュール終わりだろ、早く帰って寝ろよな」
キタミツが笑いながらそう言ってくれる
「あ、うん…そうする…」って答えて、部屋を出ようとするとキタミツが「藤ヶ谷、なんか飲みもん買ってくるわ、いつものでいいよな」って言いながら、オレの背中を軽く押して一緒に部屋を出た
「うん…頼む…」ってガヤさんの声がする
部屋を出る時振り返ったガヤさんの顔は、とてもとても…寂しそうだった
オレは今もあの表情が、忘れられなくて…
「キタミツ…ゴメン…」
「あ？なに謝ってんだ？」
「だってさ…」
その先が言葉にならない…
ガヤさんも、ゴメンね…
「…分かってんだけどな……」
「え？」
「けど、コレがオレ達《藤北》だから…」
「キタミツは、それでいいの？」
そう聞くと、キタミツはホントに心から見せるウソの無い優しい笑顔を浮かべた
「…想いは色んなカタチで共有できる、アイツとだから、そのカタチは無限に作れる…それでいい…」
穏やかで、でも力強いキタミツの言葉がオレの胸の中にジュン…と染みていく
コレが《北山宏光》なんだろう、と改めて思わせてくれた
「そか…うん、なんかわかる！《藤北》はキスマイの唯一無二であり、永久不変だもんね！」
「ハハ、ソレ大袈裟だろ？…まあでも、オレは藤ヶ谷に出会えて、ココにいてくれて良かった…こないだソレ言えたからな、なんかホッとしてる」
「あの本音屋台？」
「ん、そだな…」
キタミツはそう言うと自動販売機に札を入れて二回ボタンを押した、そしてオレを振り返ると「なんか買ってやる！好きなの押せよ」
って笑った
「んじゃ遠慮なく！」
ふと見ると、キタミツの両手には同じ飲み物があった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 542人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» ネタバレとなってます、お許しくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年5月7日 21時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» こんばんは！コメありがとうございます、《美味魂 》キスマイ攻めてますよねーｗ特に藤北ちゃん！やー溜息ものです、今回は参戦出来ないので泣きそうですが、お話で参加して楽しもうと思います、今回は急遽のアップなので自己満の最たるモノになりました、一部セトリ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
seaぺこ(プロフ) - お久しぶりです｡｡私も大阪公演まで引っ張られるのでいつも通りセトリはNGと決めエゴサだけチラチラとしております｡｡｡はあああー羨ましっ(;_;)私達も早く参戦したいですよね!!みや目線のお話楽しかったです(^-^) (2018年5月7日 16時) (レス) id: 5a95b02aa0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年5月5日 23時
