淡雪恋蕾 … １１１ ページ21
夕飯の時も、柊羽の饒舌さは止まること無く叶多と話したコトを事細かに伝えてきた
その事が余計に辻褄を合わせようと必死になってる柊羽の余裕のなさを、オレに見せてきた
「…楽しかったなら、何よりだ…明日宏光が帰ってきて元気な柊羽見たら喜ぶだろうな」
「元気だよ、オレ…ちゃんと元気」
「ならいい…、風呂入ったらもう寝ろよ、オレやらなきゃいけない事があるから、先に入れ」
「うん…じゃ、そうする…ねぇ太輔、一緒に入る？」
部屋に戻ろうとしたオレの背後から、柊羽の声が掛かる、振り返ったオレの目に映る柊羽は、
甘えるような…そして誘うような目をしていた
こんな表情…一度もしたことが無いのに…
明らかにキャストの雰囲気を醸し出してくる柊羽に、オレは大きな戸惑いを覚えた
「バカかよ！入るわけねぇだろ、くだらないこと言ってないでガキはさっさと寝ろ！」
「はーい…ｸｽｸｽ…」
艶を帯びた微笑み、オレから視線を逸らすタイミングまでもが計算され尽くしてるのがわかる…
キャストのトップ…
そのあざとい細かな仕草が、柊羽の元いた世界を表していた
それだけに柊羽が何を考えているのか、オレには全く分からなかった
柊羽が風呂場に入ったのを見計らって、オレは柊羽の部屋に行き、ケータイのアドレスを探した
絶対にロックはかけないように伝えてあったから、タップすれば直ぐに登録のアドレスは出てきた
オレと宏光…ユキヤと…《叶多さん》
4人だけしか入ってない
着歴も発歴も、この4人だけだ…
叶多の番号とメルアドをメモに控え、オレは自室に戻った
ケータイを手に、オレはその番号をタップした
最初のコールでは、留守電になった
まあこれは想定内…見知らぬ番号からならそうなるのが当たり前だ
3度目の通話でコール音の後、繋がった音がした
「…もしもし…叶多さん、ですか？」
「…アナタ誰です？」
警戒心がそのまま現れてる声音が、そう聞いてきた
「藤ヶ谷太輔といいます、柊羽を今預かっている者です…分かりますか？」
そう尋ねると、ハッと息を飲む弟が聞こえた
「如月の…」
「そうです、初めまして…その節は柊羽がお世話になりました…」
「いえ、そんなことは…、あの、今日は柊羽に何か？」
この受け答えから、オレは柊羽に感じた違和感が何なのかを確信した
「叶多さん、今日柊羽に会いましたか？」
叶多の返事は…
「いいえ、私は柊羽には会っていません…」
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
