淡雪恋蕾 … １０１ ページ11
「おかえり、太輔、ミツ」
玄関を開けるとドタバタ足音がして、部屋から柊羽が出てきた、朝よりは元気っぽい…ユキヤが連れ出してくれてくれたことがいい方に流れたか…と少しホッとした
宏光もチラッとオレに視線を送ると、少し頷いて見せた
「遅くなってゴメンな、もう晩メシ食ったのか？」
宏光の問いかけに、柊羽は笑ってコクンと頭を振った
「二人とも遅くなるからって、部屋住みさんが持ってきてくれた、ちゃんと食べたよ」
「そか、体調は悪くないか？今日はユキヤと出かけたんだってな」
「うん、この前の果物屋さんでユキヤさんにイチゴパフェ食べさせてもらった、あのさお土産あるよ」
「お土産？」
「うん、真白さんから預かったんだ」
「へー、なんだ土産って」
宏光と柊羽のやり取りを微笑ましく見ていたオレも、柊羽が冷蔵庫から出してきたカゴ盛りのリンゴに目が向いた
「これさぁ新しい品種なんだって、名前がね《ふじみつ》って言うから、太輔とミツに持って帰ってあげてって！」
「ふじみつ？マジかｗｗ」
「オレらの名前入りかよｗめっちゃ美味そ！」
カゴの中から大きな形のいい真っ赤なリンゴを手に取ると、そのまま齧ってみた
酸味よりは甘味の方が強い、シャリっとした小気味いい食感と果汁の爽やかな香りが絶妙なバランスで喉を通り抜けた
「うわ美味っ！宏光食べてみろよ」
「食べたい食べたい！」
そのまま渡すと、宏光も期待感パない顔して一口齧る、まんま「おいひー」って表情作るから、オレ的に可愛くて堪んない…その顔眺めてると
「仲良いね、太輔とミツ…」って、柊羽のポツリとした声が聞こえた
「頬袋パンパンで食うからな、マジでハムスターだろ」
「うっせ、誰がハムスターだよっ！柊羽も食えよ、リンゴは皮付きが一番美味いぞ、ホレ！」
宏光が食べかけ渡すと、柊羽もソレを受け取りあむッて一口齧って見せた
「うん！むちゃくちゃ美味しい！」
「だろ？なんたって《ふじみつ》だもんな！」
「ネーミングセンス最強だな！」
ケラケラ笑う宏光とオレを見ながら、柊羽は
「いいな、こういうの…」
って呟いた
「何がいいんだ？」宏光がそう聞くと、柊羽は
一瞬だけ切ない表情を浮かべ、そして微笑んだ
「美味しいもの一緒に食べて、美味しいねって言えるの、すげぇ…いい…」
噛み締めるようにそう話す柊羽の頭に、宏光がそっと手を置いた
「だって、オレら家族だからな…」
「…家族…？」
「そうだ、お前はオレと宏光の大事な家族だ…」
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
