MJK？… ６３ ページ19
「ちゃんと話した方がいい…」
みつ殿はそう言って微笑むと、私の手をそっと外し頭を撫でてから、向こうへ行ってしまわれた
その背中が見えなくなった時、目の前に立っていた利家様が「隣に座っても宜しいですか？」と聞いてきた
利家様の眼差しから逃れることも出来ず、私は頷くしか無かった…利家様がこんなにも近くにおられるのに、今の私は喜びよりも息苦しさを強く感じていた
体は強ばり、隣に座った方の体温すら感じてしまうほどに緊張していた
「みつ姫…、お会いしとうございました…」
その短い一言に、利家様の万感の想いが込められていた…私とて同じ…どれほど会いたいと、声を聞きたいと思った事だろう…この身を滅ぼしていく炎よりも、利家様への強い慕情の方が消せない熱を帯びているのを感じていた
なんと答えれば良いのか？…
躊躇う私の頬に、利家様の手が触れ短い髪の毛が耳に掛けられた
「何も恥じることなどありません、この髪は、貴方の人を想う優しさがそうさせたのです、貴方が切った髪で、誰かの幸せを守ること出来たのですから…」
「利家様…」
…その日も私は、民の声を聞くために城下を回っていた、利家様は信長様のご用事でお召を受けており、一人で出ていく私を心配した乳姉妹の侍女が伴として付いてきていた
「みつ姫様ぁ、どこまで行かれるおつもりですか？かなり城からは離れてしまっております、もう戻らねば日没に間に合いませぬ」
「わかっておる、あと一つこの先の村を見て回ったら戻るゆえ、ついて参れ…疲れたのならここで休んで居れば良い、それとも先に城に戻っても良いのだぞ？」
「そんな訳には参りません！お嫁入り前の姫様をお一人で行かせるなど、御身に何かあっては殿様や利家様に顔向けができませぬ！」
「わかったわかった、ならば黙ってついて参れ」
「はーい……」
最初は元気よく付いてきた侍女も、長時間の歩きに疲れの色を見せ、何やかやと理由を付けては帰城を促してくる
利家様ならば、何も言わずに付いてきて下さるのに…と、いつも隣にいて下さる心強い味方を思い出しふと笑みが浮かんだ
《桜の花が咲く頃に祝言を挙げましょう、撫子の季節まで待とうと思いましたが、それではやはり遠すぎる、私は早く貴方と夫婦になりとうございます》
そう言って優しい笑顔を向けてくれる利家様、間もなく訪れる桜の季節が待ち遠しくて堪らなかった、あの方と共に生きていく日々こそが、私にとって何より幸せだと信じていた
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» まさかソレはないと思いますが、一月楽しみです！次作カポ…間もなくUPとなります、宜しければぜひご確認下さい、《LC 》も藤北編になると思います、コチラも覗いて見て下さると嬉しいです！コメ大感謝です！ (2017年12月19日 22時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなりゴメンなさい！《ミューコロ 》でましたね！私も初回限定でーす！《苺あーん 》もバルーンBONもなんもかんも入ってるといいなぁw《 VR》画期的ですがイメージ湧かなくてw赤と青のレンズ通して見んの？とか… (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» 想定キャラだったのですが、中々前面出しにしにくくて…ラストで暴露ってしまいました、イメージがあっていたなら何よりホッとしました、次作カポは…またお知らせ致します！コメ大感謝です！ (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなりましてゴメンなさい！良かったのご感想を頂きホントに嬉しいです！色々とっ散らかってしまって読みにくかったと思います、最後までお付き合い下さり、心から御礼申し上げます！《 ワッター＝まつ》は (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 同じかどうかご確認下さいませ！リアルは難しいので《ウチカポ 》に頼りますwコメ大感謝です！ (2017年12月19日 12時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年11月23日 23時
