LOVE CASTE … 恋哀階級

CASTE … ３ ページ4

日頃からこの状況に違和感を感じてたオレ、自分の目線より高い位置にある顔を睨みつけ言い返した

｢はっ、偉いって何基準だよ？偏差値か？だとしたらアンタ図体でけぇけど、めっちゃちっせえオトコだな？｣
｢なにぃ！？｣
｢数字や職業でしか人の価値見いだせないとか、その価値観笑える、アンタさぁオトコなら自分の素で勝負しろよ！…ったく、下らねぇヤロウだな｣

真っ向から言葉投げつけると、ソイツは顔真っ赤にして、金魚みたいに口をパクパクし始めた

なんも言えねぇってか？

あーあー、コイツらガチのケンカとかしたことねえのかよ…なっさけねェの…
こんなヤツに命預けるとか、絶対マジでしたくない！

午後の講義が始まるし、時間ねぇんだけど…って思った時

｢センパイの負けですよ！、実習始まります、戻った方が良くないですか？｣

ソイツ等の後ろから低めの声がして、目線を向けた時、オレは驚いた


手に持ってた学生証の顔があったから…

その声に我に返ったのか、チャラ男達がその男に顔を向けた

｢…山下か、フン…また今日も女ども連れてんな｣
｢誤解ですよ、クラスメイトです｣

確かに…その《山下》の後ろには５、６人のいかにも量産型ジョシが取り巻きのようにいた

そのジョシ全員がチャラ男達を冷たーい目で見てる、ある意味コワいわｗ

｢センパイ、遅れると単位落としますよ、相澤教授は遅刻がお嫌いですし！｣
｢うるさいな、ほっとけよ！…行くぞ｣

コッチはコッチでヤローの取り巻きを引き連れて、チャラ男はオレを一睨みすると校舎に入っていった

ソイツ等がいなくなると、《山下》の顔に人懐こい笑顔が浮かべオレに近付いてきた

その笑顔に目が惹き付けられる
胸のザワつきを感じずには居られなかった

｢帰らなくていいの？授業は？｣
｢あ、…うん、コレ、アンタのだろ？学食で拾ったから…｣

ポケットから取り出し渡すと、《山下》がホッとしたような表情に変わった

｢うわっコレ探してたんだ、良かったぁ…学生証再発行するの日にちも金もかかるんだよな、チャージも吹っ飛ぶしさ、マジで助かった！ありがとう｣

その嬉しそうな顔に、オレも届けて良かったと安堵する、誰かが喜んでくれる顔を見るのはホッコリするよな…

｢じゃ、オレ戻るわ｣
｢あ、オレお礼したいんだけど、名前と学部教えてよ？｣

｢いいよ、別に…｣

教えたってどうせコイツもオレのコト下に見るんだろ…


｢ふーん、医学部とは付き合えない？お前もちっせえな！｣

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