Serenade:5 ページ6
メシ食って、風呂入って…太輔は、オレが部屋に入るのを見届けるようにドアまで付いてきた、
「じゃ、宏光おやすみ」
「うん…」
「オレ仕事あるからまだ起きてるし、なんか困ったことあったら言えよ」
「…ん、わかった…ありがと」
「明日からずっと一緒だな…オレすげぇ嬉しい」
ハニカミながらそう言って、太輔はリビング続きの自分の部屋に戻って行った
だだっ広いマンション…オレの部屋はリビングに入る手前の位置、前住んでたコーポの部屋に比べると倍以上の広さがあった
家具はコーポにあったものを使ってるから、元々狭い部屋に置けてた位の数しかない、無駄に空間が広すぎて、なんだか落ち着かない…
ベッドに腰掛けて、ボンヤリ部屋の中を見渡した…ダンボールに入った荷物が目に入る
明日も休みだし、起きたら片付ければいいか…
明日から太輔との生活が始まる…
待ち望んでいた出来事のはずなのに、オレは自分の気持ちがまるでついて行っていないコトに気付いていた
さっきも…
部屋に戻る太輔の気配を感じながら、どこかホッとしてる自分がいた…
離れてく太輔見てホッとするなんて…オレ、どっかオカシイ…
オカシイんだ…
言いようのない不安が、胸に押し寄せる…
病院でも、太輔の手がオレに触れようと伸ばされた時…その手に得体の知れない恐怖を感じて、思わず身を竦ませるように避けてしまった
あの時も…あの時も…
そして、太輔がそんなオレを気遣い、意識してオレに触れないようにしてることも、ここ数日の出来事で気付いていた
こんなコト、以前には絶対に無かった…
身に覚えのないカラダについたキズ…
車に乗っていた所までは覚えているのに…その車が誰のだったのかも覚えていない…
太輔は、事故で頭を打ってるから覚えてないだけ…て言うけど、アイツが何かを誤魔化してるのは間違いなかった…
ソレを教えて欲しいと思っても、なぜだか口にできない…オレの中の何かが警鐘を鳴らし、問いかけることをさせてくれない
どうすればいい…
何もかもがわからなさ過ぎて…前と違い過ぎて…
今のオレには誰かに近寄られることも、触れられることも苦痛以外の何物でもない
ソレは太輔に対しても同じ…
太輔が…怖い…
誰よりも好きな人なのに……怖い…
だから一人になりたいと思ってしまう
オレは、ココにいていいんだろうか…
何もしてやれないオレが
太輔の傍で…息をしてて…
ホントに
いいの……?
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GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!どうにかこうにか無理やりこじつけました!お目付け役の許可も出たので《姐さん》まっしぐらwもはや元ネタ要素はどこに…www宜しければ最後までお付き合い下さればと思います、コメ大感謝です! (2017年4月10日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - |д・) 今さらですが…元ネタ知らないです(笑)なのでいつも通り新しいお話として楽しんでます(*´艸`)移行!!いっくらでもしちゃってください!!! (2017年4月10日 0時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!ネタバレ続いておりますwwでも話数に収まるかめっちゃ不安…残り4話、ヤバいかもです!あーどうしよ焦焦、移行になったらゴメンなさい、そしてつまんなかったらもっとゴメンなさいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - 連コメごめんなさい!Σ(゚∀゚ノ)ノこんなところで宏光の名前が…!まさか同じ世界世界の住人!?めっちゃ気になりますー!!! (2017年4月9日 18時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメありがとうございます!あは、どうにか《first end》まで辿り着けましたwwココからちょこっとだけ《姐さん》への道を追加します、final endまで宜しければ覗いて見て下さると嬉しいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年3月21日 16時